Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

目玉の見方(上)



● 3 2
5 6 S

目玉の並べ方、特にセンターとレフトの選手を対角のどちらに置くかをメインに考えてみる。

上図のSはセッター、●はオポジットとする。バックオーダーを前提とした場合、2と5の位置にサイドの選手、3と6の位置にミドルが入る。

まず2の位置に来る選手。

一見、ここにはサイドのうち、打つ方を置いた方がいいように思われる。セッターが隣にいるので、前衛二枚の回数が多いからだ。しかし、オポジットに攻撃力の高い選手がいるという前提なら、対角のサイドの選手より守備的な選手を置いた方がポジション適正にはあっている。このポジションは、3人でレセプションすると考えた場合、2回真ん中でとることになる。加えてセッターが後衛からスタートすることが多いと考えた場合、それを追いかけるここの選手も後衛の回数が多いということになってしまうから。ただサーブが強い選手なら攻撃的であってもこの限りではない。サーブの回数もまた多いわけだから。越川選手しかり、カジスキ選手しかり。また、ライトから一回打つことがあるのでライト打ちの能力も求められる。

5の位置のサイド

ここの選手は現代では、スパイクとブロックという攻撃的なスキルがより求められている。ブロックでは相手のオポジットと対峙する局面が多いし、2の選手とは逆に前衛の機会が多い。また3枚の回数が多いので、切り返しの局面が増える。オポジットの負担を減らすことができ、上がってきたら確実に決められる選手が望ましい。

3の位置のミドル

ここの選手は通常であれば、よく打つサイドとオポジットに挟まれているため、攻撃力はそこまで求められず、ブロックの能力があればこのポジションはほぼつとまる。サイドも恐らくはブロック強い選手が入るので、黙っててもブロックポイントが稼げる。しかし、2の選手と3の選手の2枚のローテの時、極端にサイドアウト能力が落ちることがある。逆にこちらに能力のある選手をおいているチームはちょっと何か考えてそうで怖い。5年連続?のブロック賞、北川選手ももっぱらこちら。

6の位置のミドル

このポジションはセッターが隣なので、攻撃力が求められる。ただ同時にセッターがいてもある程度の守備力を保つという観点からオールマイティーな能力が求められる。逆にセッターのところから攻められ続けるとブロックのポイントが期待できない場合、こちらにブロックの良い選手をおいても無駄になることがある。

毎回の話だが、これは一般論であって、チームのスタイルや用いる戦術によって、ここに挙げたこととは全く関係のない要素で選手を配置することもあるだろう。あしからず。相手が同じような戦術をしているという前提だし、だいたい全員打てて守れればそんなに気にするほどのことでもないし。(下)ではスタートローテーションについて書いてみる。いつになるかわからないけど。