Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

伝えられた時に僕の感じること



「バレーを観る」 - /ja あやつる YmrDhalmel

久々にテレビ桟敷でバレーの試合を見た。
というか、FIVBのライブスコア(+現地実況、以下ライスコ)→終了後テレビという二度見みたいな感じだったが。

今更ながら、FIVBのライスコ(含VIS)は残念ながら、「伝える」という観点ではVリーグ(JVIS)のライスコの足下に及んでいない。まず目玉(選手配置)がわからない。目玉がわからないというのはサッカーで言えばフォーメーション、野球で言えば打順がわからないくらい、片手落ちと言わざるを得ない。お互いの監督がどのようなマッチアップを目論んでいるか、わからないことにはおもしろさは、まさに半減する。
加えて、試合中もローテーションし続けることで、「次の局面はどこに上げるのか」、「ここでこいつのサーブか!!」と見所満載である。

しかも試合後に出される帳票の一覧性にかけ、見ていない国際試合で試合を知り得る限り知ろう(史郎と変換された)としたら、P2-P3合わせたら計7枚の帳票を見なければならない。そういった意味では、これらの情報が1枚で見られるVリーグのB帳票はなかなか良くできたものである*1

多くの方が、ネットを通じ、僕の知りえない試合の結果やメンバーを発信している。発信してくれるだけでも大変ありがたい話なのだが(便利な世の中だ)、せめてメンバー紹介はサーブ順でしていただけるとありがたいと思っている。どの組み合わせでどのローテーションからスタートしたのかは、(正直欠かすことのできない)大きな情報なのである。
たとえば、今日のロシア戦なら
「14,12,13,6,11,5,L1」という感じかな。
「5,6,11,12,13,14、L1」という背番号順だと、まず誰と誰が対角かすらわからない。誰がどのようなポジションなのかもわからない。
「レフト14-6、センター12-13、オポ13、セッター5、リベロ1」というのもよく見かける。これは大変親切でありがたいのだが、どのローテーションからスタートしたのか、どのような組み合わせなのかがわからない。

ライブスコアも終わるころ、ちょうどテレビが始まった時、福澤選手と北島選手のポジションに正直驚いた。普段のポジションとは逆だったからだ。普段所属チームでは北島選手はセッターと近い方のレフト、福澤選手はセッターと離れている方のレフトだからだ*2
その戦術自体謎だったが、数々の手段で試合をフォローしながら、それを映像を見るまで知り得なかったことにちょっとした衝撃を覚えた。

偉そうなことを言ったが、サッカーのスタメンを伝える時に背番号順で書く人はなかなかいないはずだ。バレーボールがまだ「日常」のスポーツになっていないからなのだろう。
それを簡単に伝えられないバレーボールという競技自体に問題がありつつ、同時におもしろいところなのだろう。その実体のつかめないよくわからないスポーツを囲む環境は変わりつつある。実況アナは戦術的な発言を多くしていた*3し、Aパス、Bパスのという言葉もあちこちで聞かれるようになってきた。
これは良い兆候なのだろう。

*1:不満はいくらでもあるけど

*2:フェリッペとの組み合わせでは近い方だが

*3:中途半端だったので中垣内さんは軽くイラッときてた様子