Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

セッターの兄弟構成



引っ越しでバタバタしていた。片付けていたら、去年のチー顔が出てきたので気になっていたことをまとめてみた。

兄弟構成は血液型、星座と並んで、性格診断でよく用いられる。そのほかの因子が先天的なのに比べて、兄弟構成は後天的な因子である。もちろん家族によって差異はあろうが、一人っ子の性格診断などは割と的を射ているような気がする。というわけで、V・プレミアリーグ09/10のセッターの兄弟構成をまとめてみた。日本文化出版刊のV.LEAGUE2008/09[チームの顔]を参照したため、データがわからない選手は省いている。重村選手などは未掲載だったため、不明。分母は少ないが、日本のトップリーグたるV・プレミアリーグで上げているセッターだ。なにかおもしろい結果が出るかも知れない。

結果

宇佐美 高橋幸 兄3人
岩田 弟、妹二人 丹山 姉2人
大竹 井上
近藤 弟二人
阿部 小西
吉田譲 兄、弟 安田 兄2人
栗原 増成 兄2人
岡本 兄2人、弟 浜崎
金井 姉、兄3人 山内 姉2人
島田 一人っ子 山岡

分析

長子がほとんどおらず、中間子もあまり多くない。長子率はわずか15%(一人っ子含む)。逆に末っ子率は74%にも上った。

考察

基本的に末っ子は甘えん坊でわがままといわれる。しかし、わがままで甘えん坊という性格はセッターとは結びつかないように思う。どちらかといえば、長子の方が多いと思っていたので、意外な結果だ。しかしなにかとストレスのたまるセッターは、家庭の中で責任を押しつけられがちな長子向きではないのかもしれない。ストレスに強い人間がVまで生き残るのかも。
さらに、年上に囲まれて育って来たので、セッターに欠かせない人間観察の能力に長けていると言うことも出来る。

また、バレーを始める理由として、兄弟がやっていたという理由が多い。それが結果的に末っ子が年齢の幼い時期からバレーを始める事にもつながり、それが長い経験へとつながっているという考察も出来る。

個人的にセッターに一番求められる能力は狡猾さだと思っている。相手をだます狡猾さももちろんだが、周りの要求を真面目に聞くふりをしながら、おだてて使いこなすなそんな狡猾さ。素直な人間はセッターには向いていない。そんな狡猾さを、末っ子は持ち合わせているのかも知れない。アタッカーのミスを全部自分があやまったという猫田氏の逸話も、うがってはいるが、狡猾さをあらわしているように聞こえてしょうがない。