Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

バレーボールの新たな一歩は前進か、後退か



クラブワールドカップ2009ドーハが開幕しました。
さて既報の通り、この大会では、ファーストアタックをバックアタックにするというゴールデンフォーミュラルールが採用されています。
この斬新なルールが、バレーボールにどのような影響を及ぼすのか、注目です。
ライブで見ることができたので、どんな様子か見てみましょう。
試合はロシアのゼニトカザンとプエルトリコのコロザルの対戦です。


会場はこの有様です。

サイドアウトの局面はこんな感じ。

ある程度は予想できたことですが、結局前衛の選手でもアタックラインより後ろからなら打っていいようで、サイド2枚のバックアタックと後衛のパイプの3枚攻撃をファーストアタックの基本にしています。
つまり従来のシステムから、クイックがなくなって、両サイドが後ろに下がったという程度の変化ということですね。
ミドルブロッカーはサイドアウトでは、特にすることもなく、ブロックフォロワーという名前に変えてもいいかもしれません。
あと、微妙な変化として、フロアディフェンスが50cm〜1m後ろに下がっているのと、サーブレシーブフォーメーションでクイックが必要ないので、いくつかのローテーションで微妙に位置を変えていました。

ちなみに試合は3-0でゼニトカザンが勝利しました。
さて、このルール、どのチームもリーグのまっただ中のこの変てこルールということで選手のモチベーションに問題があるのも確かですが、見ていて相当つまらないです。
まだ最初の大会ということもありますが、サイドアウト局面から戦術がなくなってしまい、結局スパイカーの個人能力の争いになってしまっているところにやはり問題があると思います。
なんていうか、ボクシングで両者とも右ストレートしか打てない、みたいな。だったら、結局パワーある方勝っちゃうじゃん、みたいな。
おまけ

おぉ、パンテレイモネンコ!!
連続サービスエース決めるなど大活躍でした。