Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

グラチャン エジプト戦



いやはや上質なサーブの撃ち合いを堪能した。
両チームあわせて、14本のサービスエースはなかなか見られるもんじゃない。ピンサー古田の連続エース、それにやり返すエジプトセッター、アブダラの連続エースと楽しませてもらった。
日本も昨日からアグレッシブなサーブを打っていたが、そもそもサーブは水物。たまたまだと思っていたが、二日続けば言うことはない。このサーブがキューバ戦でも出れば、十分、競れるレベルだ。

セッターは予想通り阿部のスタートで、いつも通りの清水、福澤に集めるバレー。序盤はエジプトも昨日のデータを見てか、クイックに結構プレッシャーをかけていた。しかし、両チームのサーブがここまで走って、セッターが右に左に動かされる展開なら宇佐美の方が抜群にいい。阿部が米山にこだわっていた面もあったし、そういう意味では阿部→宇佐美の交代は非常に賢明な判断だった。それ以降は崩れた局面でもほとんどサイドアウトできていた。この交代がこの試合のターニングポイントだったように思う。
米山に変えるポイントも非常に早く、相手サーブによる傷口を広げることがなかった。

結局パスが崩れた局面での決定率が差を分けたのだろう。清水、福澤が安定して決めることが出来た日本と、左のサラーハだよりで、しかも決め切れられなかったエジプトの差。
エジプトも中盤まではファトヒーも機能していたが、松本のへなへなサーブでつぶれてしまった。
それにしてもエジプトのミスが多かった。日本のミス、16本に比べ、エジプトは32本のミス。1セットで5本のミスが出たらほぼ負けると言われるバレーボールでセットあたり8本もしていたら試合にならない。サラーハとセッターのアブダラが、今月のクラブ選手権に出場していたため、チームでの調整が遅れている点や、ゴールデンフォーミュラを経験した影響もあるのかもしれない。

それにしてもすごいなぁ、清水と福澤は。さんざん講釈たれておいて最後はこの一言につきる。これはもうバックアップとかじゃなくて、ケガしないこと祈るしかないかも。
イランとの対戦に勝てばメダルはほぼ確定。個人的には日テレさん推奨の4大大会がすんなり来ていないが。