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バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

グラチャン イラン戦



なんとも不思議な試合だった。
1〜4セット目まで、終始イランがリードして、日本がとったセットは20点付近でなんとか追いつくという展開。0-3で負けていてもおかしくない試合だった。
内容的にも、決定率、効果率、ともにイランが上回り、ブロックでもイラン19本、日本6本とイランがほとんどの数値で上回ったのではないか。
果たして日本が粘り強く、かつ勝負強かったのか、はたまたイランの詰めが甘かったのか。

ディフェンスでは相手のセッターに翻弄されっぱなしだった。特に左右に動いたところからのクイックとファーサイドのトスに対して、全く打つ手がなかった。7番ザリーニも終盤にミスが出たが、それ以外はほとんどやられ放題だったように思う。セッターがラリー中でもう少しこの選手を頼っていたら、危なかった。

オフェンスではほとんどマンツーマンで来るイランブロックに対して、パイプを多用するオフェンスを中盤まで用いて、面白いように決まっていた。イランブロックの意識が中央に集まった4セット以降は終始サイドからのストレート攻撃でブロックにかかることもほとんどなかった。
このストレートが最後まで空いていたことが日本の勝因だろう。
今日のセッター交代は何となくうまくいかないから、「なにかを期待して」以上のものではなかったように思う。

しかしラリー中に点を獲ることができなかったのが、今日すんなりいかなかった要因。前述のようにブロックも出ていない。セッターのマルーフに9本もブロックを与えたのではとれる点数もとれない。ほとんど福澤のラリー中ではなかったか(清水のS1もだいぶブロックされていたが)。

強いて挙げるなら今日の功労賞は米山だろう。3セット目などはサーブで9本近くミスが出たが、そんなセットは彼のような堅い選手がいなければ確実に落としていただろう。

なんだかんだ言って、先行されても切れずにタイブレークまで持ち込んだのは強さの証。
明日、明後日と番狂わせを期待する。

・・・それにしても古田。なんか持ってるわ。