Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

グラチャン キューバ戦



まずはじめに。
Long Bookmark Coment - marron0629 - はてなハイク
上記リンクで、昨日のイラン戦最後の場面でのベンチワークミスについての謎解きをなさっている。これは指摘されるまで気づかなかった。
簡単に言えば、一つ前のラリーでポジショナルフォルトだったためにサーブ順を誰もが勘違いしたというもの。審判も人間だし、GPSとかでチェックできないかな。バレーボールのルールはいまいち人間のファジーさを考慮してない。
しかも米山前衛の場合は、Vリーグとかなら、あのフォーメーションの方が見慣れているので、すんなり見過ごしてしまった。結果的には流されたわけだが、ポジショナルフォルトでもとられてたら、コトだった。結局これが、修羅場の経験値のなさなんだろうなー。


さて、日本-キューバ、0-3。
なんといっても、試合中にユニフォームが変わって、しかもそれを忘れて出られない選手がでるなんて前代未聞。以前(03のワールドカップだったか?)山村選手が普通にユニフォームを忘れたという事件もあったが。
一人だけ赤いユニフォームでたたずむレオンの姿はなんとも新鮮な光景だった。
それだけでも見る価値がある試合だった。

内容的には、圧倒的な力の差という以外には、ちょっと言葉が見つからない。キューバ対ブラジルが後半に組まれていたら、優勝はわからなかったかもしれない。
圧巻だったのが1セット目。12点近くまで、キューバはスパイクの得点がなかったのではないか。1セット目の点数内訳はアタック7、ブロック8、サーブ4、相手ミス6と勝ちセットでは65%程度の比率になるといわれているスパイク決定がわずか28%しかなかった。
キューバはサーブ&ブロックという現代バレーのまさに具現者だった。特に13番シモンがものすごい。たぶんポテンシャル込みなら、バレーボールの歴史で一番すごいミドルブロッカーかも。

しかし、ここまで一方的になるとは。
日本の戦いは昨日というか今日の2試合目で、終わっていたのかもしれない。残念ながらアグレッシブさも我慢強さも感じられなかった。ただでさえミスが多いキューバ以上にミスを出してしまった。やっと3セット目の終わりごろから日本らしさが見られた。我慢を続けていればと思うと悔やまれる。

3大大会+1でしかないグラチャン程度の銅で喜んでもらっては困る。日本の戦いはむしろ始まったばかりなのだ。