Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2009年男子バレーボール10大ニュース



1.NECブルーロケッツの廃部。

今年のトップニュース。
その成り行きがなんとも不透明だったことも、日本のバレー界の将来の暗さを十二分に示した。
若いいい選手がいて、なにかが足りないという矢先であっただけに大変悔やまれる。
「好きなチームを応援したい」、そんな当たり前な欲求をみんなが日本中でかなえられるようにしてほしい。
それができたなら今年のVリーグキャッチコピーだってすんなりくるのだ。

2.全日本、ワールドリーグの出場権を逃す。

これを取り戻すことができるのは、できて4,5年後ではないかと踏んでいる。
ガチの世界との勝負が年1回。これは相当の恐怖だ。

3.世界クラブ選手権にてゴールデンフォーミュラ試行される。

金持ちどもの道楽のこんなふざけたルールは犬にでも食われたらいいさ。
俺が見たいのは意図的に作られたラリーじゃない。お互いの選手たちが何千回、何万回と練習したからこそできる魂のラリーだ。

4.ビソット、FIVB主催の国際タイトル総なめ。

上記の今年開かれた大きな国際大会、グラチャン、ワールドリーグ、世界クラブ選手権を制したすべてのチームに属していた、ただ一人の選手、レアンドロ・ビソット。212cmのブラジルのニューカマーにはまだまだ伸びしろが感じられる。特にブロックなどはまだまだ。これから新たなバレーボールの顔となれるか。

5.全日本男子グラチャン銅メダル。

緒戦のポーランド戦に尽きるのだが、そこにしっかり合わせることができたのだから、それまで比べると大きな進歩なのだろう。
そして二人のセッターが二人ともよく機能したといえるのも久しぶりではないか。しかも少し前までは危なっかしいといえるセッター二人だったのだからなおのこと。来年が楽しみだ。

6.筑波大学、2部に落ちる。

東海の5冠よりもインパクトでいえば、こちら。6連覇をはじめ、一時期の筑波は本当に強かった。豊富なタレントを抱え、その圧倒的な練習量が垣間見えるプレーは常に大一番で力を発揮した。それをもう一度みたい。
来年入学するという3選手が筑波をどう面白くしてくれるのか。
そして椿山がどれだけ化けてくれるか。

7.越川選手、イタリアへ。

今のところ、彼の冒険が成功しているとはいえない。日本人選手が海外でやっていくことの難しさも十分伝わってくる。
だからこそこれからの礎となるため、がんばってほしい。そして大きく成長していただきたい。

8.Vリーグ移籍制度の改定

微妙な移籍制度の改定は、こちら側からしたらなんにも変化はないのだが、向こう側の風通しがよくなったのであれば、それはそれでよしとすべきなのだろう。

9.キューバの台頭

この短期間で、また世界のトップレベルまで帰ってくるとは思わなかった。
しかもその大半が十代〜二十代前半というのだから、驚きだ。シモンのプロフィールをみて、その年齢を見たときにはホントにぶったまげたもんだ。富松よりもましてや相澤よりも、年下と思うと…。正直、世界一になるのは時間の問題だろう。

10.大学東西対抗、西の2連勝

やはり戦力の分散が年々進んでいるのだろう。やっと戦い方で勝敗がつく時代になってきたのだ。
ただこの西の選手たちが5年後、トップクラスで活躍できるかというのは歴史の審判を待たなくてはならないだろう。