何を信じるか
先日の2枚替えの件からずっと今年のFC東京というチームをずっと考えていた。
いままでチャレンジリーグで無類の強さを誇ったチームがプレミアに舞台を移して、まったく勝てないという状況が先日の2枚替えを踏み切るに至った要因の一つであるのように思えてきた。
それは端的に言えば、FC東京というチームが「負け慣れていない」ということだ。一見全くかけ離れた話のように思われるだろう。
ここでひとつ面白いデータを挙げる。下記は、2レグ終了時点、各チームのコートにたった選手の人数である。
東レ | 14人 |
堺 | 16人 |
パナソニック | 14人 |
サントリー | 16人 |
JT | 16人 |
豊田合成 | 15人 |
FC東京 | 18人 |
大分三好 | 15人 |
母数の差こそあれ、これはチームが固まっているかどうかの指標になりうる。そして、FC東京がトップの18人がコートに立っている。
検証はしていないが、スターティングラインナップのバリエーションの多さでも、FC東京は群を抜いているのはないだろうか。
つまりここで言いたいのは、FC東京というチームが、リーグが折り返しているにも関わらずいまだチームが固まっていないということだ。結果がでないから、今より良いチームの形があるはずだと思い、様々な選手を試し、様々な組み合わせを模索し、さらなる深みにはまってしまっているのではないか。
チームの負けが込んでくるとこういうことがある。何が正しいことなのかわからなくなり、自分のスタイルが見えなくなってくるのだ。しかもFCがプレミアに上がって1年目のチームだということがそれを助長している。大分三好などは負けが続いても、そもそも選手層がそこまであつくないということもあるが、バレーはぶれていない。
FC東京のチャントに「誰が何と言おうと周りは気にするな。自分を信じていれば、勝利はついてくる」というのがあるが、まさにその通りなのだ。この歌詞と矛盾するがこのサポーターたちの意見を聞くべきなのだ。
個人的には、前田、三上、伊東のサイドで我慢するのが、一番結果が出るのではないかと思っている。