Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

動画でみる世界のトップセッター6選



あくまで私選。

ニコラ・グルビッチ(Nicola Grbic)

ユーゴスラビア代表として2000年のシドニー五輪で金メダル。チャンピオンズリーグでも2回優勝しているヨーロッパきっての名セッター。37歳を迎えた今年もまだセリエAでトップを張っている。グルビッチ兄弟の弟の方。グルビッチのトスアップは本当に教科書通り。ボールの下に早く入り、上げるところに正対し体の軸で上げる。ほとんどのセッターがレシーバーからパスが出る瞬間にはボールに正対するのに対して、グルビッチはネットと垂直に構えて待つ。どちらが良いということもないが、グルビッチは体の回転が非常に少ない。もし若い選手にバレーボールを教える機会があるなら、是非ともお手本にしたい選手

リカルド・ガルシア(Ricardo Garcia)

誰もがうなずく00年代1番のブラジルのセッターとして、国際大会を総なめにした。サーカスバレーとも呼ばれるブラジルのバレーはリカルド抜きでは、やはり物足りない。
リカルドのトスアップの特徴は、その体の使い方のうまさと卓越した空間認識能力、そして球離れの速さ。単純なスピードでみるとボールの下に入るのは決して早くないのだが、トスアップの瞬間にはすでに上げる態勢になっている。またコート上のどこにいても自分とスパイカーの相対位置を素早く認識し、上質なトスを上げることができる。リカルドも決して最初から上手かったセッターではない。国際舞台で最初に観た頃は本当にこんなセッターがリマの後釜を担えるのかと思ったものだった。やはりそれは持って生まれたセンスに練習を重ねたこととバレーボールの神様がもたらしたものだろう。真似したくても出来ないのがリカルドのトス。

ロイ・ボール(Lloy Ball)

かつて東レにも在籍していたアメリカのボール。北京五輪でおじさんチームを率いて見事金メダルに輝いた。
ボールの特徴はなんと言ってもトスアップの高さ。203cmの長身から、しかも腕をいっぱい伸ばして繰り出されるトスにはどのミドルもあごを上げざるをえない。またスパイカーにとっても高い位置から上げられるボールは非常に打ちやすいトスになる。加えて、腕力が非常にあるのだろう。ボールに入りきれなくても上腕の力でトスにしてしまう。トス回しは大いに見習うべきであるが、技術的にはあまり手本にならないセッターだ。「ダーリンは外国人」を実写でやらせるならボールが良いんじゃないかと思う。

ピエール・プジョル(Pierre Pujol)

まだまだ若く、経験不足なのだが、抜群の身体能力を買って選出。ホントに身体能力だけなら、今回上げる中でもトップだろう。186cmと世界の舞台では小柄なほうだが、スピードやブロックはトップクラス。ただゾルジは言った。「トスより前にサーブやブロックの評価が出てくるセッターは疑ってかかった方が良い」と。まだトスには彼の色といえるものは持っていない。もっと経験を積めば、セッターといえばプジョルと言われる時代も来るかもしれない。

マルコ・メオーニ(Marco Meoni)

90年代のイタリアの隆盛をトフォリとともに支えたベテランセッター。個人的にはベルミリオよりやはりこちら。抽象的だがメオーニのトスは非常にスパイカーにとって「優しい」。ベルミリオがとげとげしいのに比べ、まん丸なイメージだ。メオーニもグルビッチと同様、教科書どおりの正統派のトスを上げるセッター。
白いチーム(ピアツェンツァ)のセッター

パベウ・ザグムニ(Pawel zagumny)

イランのマルーフと迷ったのだが、こちらは動画が有ったので。ザグムニはポーランド代表として2006年に世界選手権準優勝の実績を持つ。200mと長身だが、堅実さをもったセッター。この選手は動きながらトスを上げることが非常に多いのが特徴。動きながらトスを上げるというのは基本から言えば外れていることだが、良いトスが上がるので有ればなにも文句はない。見ていて正直あまり綺麗な上げ方ではないが、ハンドリングに長けており、ネットから離れた場所からクイックを使うのが非常に上手い。