Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

今日の順大・黒鷲初日編



やっぱりゴールデンウィークは大阪ですね。
同じトーナメント戦では天皇杯がありますが、あちらは会場も時期もころころ変わるので、毎年同じ時期に同じ場所でやる黒鷲はお祭り感が漂って愉しいかぎりです。
さて、初日、一番盛り上がったのは東海-サントリーの一戦。最初はサントリーであっさり決まると思ったのですが、小澤選手に替わって清野選手が入ってから、がらりと戦況が変わりました。ミートしない不規則な回転の清野選手のスパイクが決まりはじめてゲームがおもしろくなりました。八子選手の活躍もあり、フルセットまで持ち込むものの惜しくも敗れてしまいました。

今日一番楽しみにしていたのは、今年ははじめて見る順天堂大。どんなバレーをしているか、気に掛かっていました。
残念ながら、今回の黒鷲にはそのバレーの軸ともいえる渡辺俊介選手が来ていません。某情報筋では風邪をこじらせたとのこと。リーグまでには治ると良いですね。
それでも順大はスリーセッターを使って来ました。というか本職のセッターいないしね。渡辺選手がいなくて片手落ちは否めませんが、それはそれでどんな布陣を組んだのか。
メモもとらなかったくせに記憶の糸をほぐして、図にまとめました。

基本


いつも渡辺選手が入るポジションには4年生の左利きライトセッターの山田選手を起用。
表中では丸のついた選手が前衛、四角のついた選手がセッターを表します。

1ローテ


最初のローテはオーソドックスな形。セッターは後衛の山田選手。伏見選手は210cmのビッグガイです。伏見選手にリベロを入れるときもありましたが、レセプションしている方が多かったように思います。

2ローテ


実はこのへんがあやふやです。伏見選手がレフトを打っていた局面がありました。ローテを考えるとこのローテか次のローテだと思うのですが、どちらか明確ではありません。富士通-JTをむしろ中心に見ていたのがいけません。状況を考えれば次のローテだと思いますが、もしかしたらこのローテで伏見選手がレフトを打ったのかも知れません。
隊形的には標準的なものですが、ここでは阿部選手がクイックに入り、伏見選手がレフトからスパイクを打ちます。意図は・・・ちょっとわかりません。もしかしたら伏見選手に様々なことを経験させたいという思いが有るのかも知れません。サーブレシーブも積極的にさせているあたりから考えた想像ですが。
このローテだけセンター(セッター)の高橋選手にリベロが入ります。

3ローテ


僕の記憶では、本来レフトの阿部選手がクイックに入り、本来センターの伏見選手がレフトから打っていました。
山田選手はここからライトの位置まで走ります。リベロは竹浪選手に入り、高橋選手がセッターを務めます。

4ローテ


ここでもセッターは高橋選手。セッターにとっては、非常に難しい位置からの移動となります。この位置からスタートするとレフトを向くために、体を一回転ひねらなければなりません。速いサーブが来たらライトを向いて上げなければならず、実際そのような局面が何回か見られました。

5ローテ


ここは唯一竹浪選手がトスを上げるローテーションです。前のローテまでセッターだった高橋選手がクイックに入ります。
ここでリベロは阿部選手に入ります。リベロには入らない時も多かったです。下記動画中では入っていません。伏見選手、サーブレシーブもそつなくこなしていました。

6ローテ


最後のローテは山田選手のセッターに戻ります。


どこかのセットで矢口選手も交代で入って、セッターをしていたのですが、誰に変わったのかちょっと見逃しました。

やはりライト対角である竹浪選手、山田選手はサーブレシーブができない(と思われる)ため、少しこれは窮屈な布陣の組み方と言わざるを得ません。
セッターの移動が非常に難しいローテが増えてしまっています。渡辺選手がいるときの布陣はもう少しスマートになると、想像ながら思います。

1試合を見て感じた率直な感想なのですが、なるほどこのバレーボールは確かに選手の全体的なスキルを高めるかもしれません。スパイカーはいつも違ったセッターのトスを打たなければならず、トスに対する対応力が問われるし、全体的に戦術に対する対応力も高まります。しかしそれが選手にとって幸せなのかわからなくなってきています。弱点を減らすという意図のもと、このシステムは個々人のウィークポイントが見えなくはなります。しかし、逆に突出したストロングポイントが見えなくなっている気がしています。確かにシステム自体は突飛だし、オリジナリティーにあふれていますが、それが逆に選手の進路を狭めてしまうのではないかという一抹の不安があります。早い話、Vリーグチームにしたら、非常に手を出しにくい選手が増えてしまっているという気がします。中途半端にトスが上げられて、中途半端に打てる選手なんて正直、一番手を出しにくい選手だと思います。まぁ、これは実際にこの選手たちがどのような進路を歩むことになるか、見てみないことには何ともいえないことです。ただの一抹の不安で終わってくれることを祈ってはいますが。

前述のように、この図に関してはうすら覚えなので、修正のご指摘ありましたら、どうぞよろしくお願いします。

(追記5/1)●今日録画した試合一覧(4/30) - 管理人の戯言〜バレーボール馬鹿の独り言〜で昨日の順大を撮影、upしてくださっているので(素晴らしい!!)、動画を参考の上、図の修正等行いました。