Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

現代のオポジット五傑+5



現代のいわゆるスーパーエース(笑)には高さ、強さももちろんだが、ショットの精確性も求められている。オポジットが後衛にいるとき、ブロックする方は多くのチームがデティケイトブロックでレフト寄りの隊形をとっているため、オポジットにトスが上がるとライン(いわゆるストレート)が開くことが多い。そこで精確にラインを抜き、ラインを閉めてくるようであれば、ほぼ開くであろうカンチャンに打てる選手というのは非常に重宝する。ただ今回はそういった点は抜きで単純に見て、すげーと思える世界のオポジット5人を紹介する。そういうわけで人によっては入れるかもしれないニコロフ、ゴメスあたりは入れていない。この二人はこのコースの打ち分けが非常に上手い。高さはそれほどなくても世界のトップでいられるのはパワーとライン打ちがあるからだ。

イバン・ミリュコビッチ(セルビア)

20歳でシドニーで金メダルを獲って以降、やはりオポジットと言って最初に上がる名前はミリュコビッチ。10年経った今でもその高さは健在、なおかつショットの精確性は増している。やはり総合的な能力で言えば、ベスト1と言わざるを得ないだろうか。

リバーマン・アガメス(コロンビア)

今、ヨーロッパのバレー界で一番ホットな感じのオポジットがこのアガメス。ギリシャのパナシナイコスに所属しているコロンビア人なんだけど、なんでもギリシャへの帰化を狙っているらしい。もしできたら、ギリシャが一気にヨーロッパのトップシーンに躍り出る可能性がある。
そのプレーはまさに「ビースト」。高さもパワーも半端ない。先日、生ではじめて見たが、バックアタックでもブロックの上から打つシーンが数回あった。たぶん到達点は370ぐらいあるんじゃないかな。

アンドレ・ナシメント(ブラジル)

アンドレは速いトスを打ち分けることに関しては世界でも1,2位を争う。そこまで高いわけでもなく、パワーがあるわけでもないが、そのライン打ちとコースの幅の広さで勝負してきた。つまりリカルドあってのこの選手だし、この選手あってのリカルドなのだ。リカルド+アンドレのライト線は1+1が2ではなく、3にも4にもなる極上の組み合わせだった。

クレイトン・スタンリー(アメリカ)

パワーはこの中でも1,2位クラスだろう。打ったらボールが爆発しちゃうんじゃないかと思う。

アレッサンドロ・フェイ(イタリア)

本当はミハイロフにしたかったのだが、動画が見つからなかったので、フェイにした。フェイの特徴はセンター出身だけあって、短い助走から広いコースに打てること。助走が長くなるとトスへの対応力が落ちるのだが、フェイはほとんど打ち漏らしがない。



次点に控える選手たちの動画だけ貼り付けておく。

イゴール・オムルチェン(クロアチア)

レアンドロ・ビソット(ブラジル)

ヨハン・ショップス(ドイツ)

マリウス・ヴラズリー(ポーランド)

マイケル・サンチェス(キューバ)