Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

あやふやなベンチ14人



2009年1月1日から国際バレーボール連盟(FIVB)は1チームの選手数(ベンチの登録メンバー)をこれまでの12人から14人に増やし、リベロの数も1人から2人に変更することを決めた。
しかし、もう適用開始から1年半もたつのにどうもこのルールは現状では非常に中途半端なものになっている。僕の知る限り、これをしっかり適用していたのは男子の国際大会では昨年のワールドリーグくらいだった気がする。そういえば昨年の北米選手権でベンチは14人だったかも。結局ワールドリーグも入れ替え戦では12人だったし、世界選手権の予選だってどこも12人だった。グラチャンだってなんだか良くわからないルールでベンチ入り自体は12人だった。
ワールドリーグだって今年はどうなるかわからない。

各国のリーグを見てみても、14人を適用しているところは僕の知る限りでは日本だけ。イタリアがリベロに限り2人のベンチ入りを認め、13人になっているという特殊な例はあるが。

なぜ決めたルールがここまで頓挫しているのだろうか。たぶん審判の方なんかはここらあたり詳しいのだろうが、ここからは完全に推測でものを話す。

1.ルールが出来たタイミング

このルールが制定されたタイミングはちょうどFIVBの魏会長就任時のタイミングとかぶっている。
もしかしたらなにかのアピールとして、このルール改正を行ったのかもしれない。「ワタシ、影響力アリマスヨ」的な。

2.そう簡単にチームの人数は変えられない?

たとえばオリンピックやユニバなんかは12人が続くと思う。競技団体の意向で「はい、二人増えました」なんて簡単にIOCが認めるはずがない。リーグ統括団体なんかでも人数が増えると、困りそう。日本だけかも知れないがチームの交通費はVリーグ機構が負担している。

Vリーグ機構規約」第46 条第1 項第1 号による旅費を、1 チーム18 名分支給する。
Vリーグ運営マニュアル

ここでの18人は選手18名ではなく、選手14人+監督、コーチ、トレーナー、マネージャーだろう。日本はそれだけ裕福だということだろうか。

なんか増えたら困ることってまだあるのだろうか?
バレーボールという競技から言えば、ベンチ14人というのは至極正論だと思うのだが。