Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

私選日本人サーバートップ10



どこかのエントリーで書いたようにサーブは水物だ。とんでもないサーブを打つ選手でも、あるときには全くコートにボールが飛んで行かないということもある。また、弱く見えるようなサーブでも微妙な回転のかかり方でエースを連発するときもある。なのでこの10人もここ半年のものと考えていただきたい。ただし越川選手のみはここ半年プレーを見ていないのだが、特例として。

※あくまで私選です。何が基準だと言われても困るのです。

1.越川優

前述のようにここ最近のプレーを見ていないながらも、そのサーブは日本人の中では抜けているだろう。時速120kmは出ているであろうそのサーブは、目が慣れていない国内選手が返すことは相当難しい。そのサーブが産み出されるのはやはりトスの安定感。まだ日本にいるとき、試合での練習前にサーブのトスだけを何本も黙々と上げていた姿が思い起こされる。たしかそれはジルソンもやっていた。そういう意味では、越川選手のサーブはあのサーブの鬼、ジルソンの置き土産と言っても過言ではない。

2.高橋和人

パンチ、コントロール、緩急の付け方、安定感とサーブの良さを決める指標は一つではないのだが、すべてに一定以上のレベルを持ち、一サーバーとして非常に完成された選手。だがそこまでの怖さがない。平均点ならトップなのだが。

3.八子大輔

今熱いのは八子。打つコースの広さと打点の高さ(あくまでサーブの)はこの中でもトップクラス。
そして強サーブを連続して打てる安定感は見事なものだ。9月、イタリアつれてった方が良いと思うよ。

4.福澤達哉

長いリーグでも安定して良いサーブを打ち続けられた。福澤選手のサーブで勝ったという試合もいくつかあったように思う。
しかしまだまだ伸びしろがあるように感じさせる。まだ最高打点で打ってない局面がまだまだ多いように思う。

5.石島雄介

現在のプレミアでサーブ順が回ってくるだけでレシーバーに恐怖を与えることが出来ない数少ない選手。
そのルーティーンの一連の動作で相手にプレッシャーをかけられる。サーブに関しては一度絶不調とも思える時期があったが最近また上昇しているように思う。ただサーブミスが多いのが難点か。

6.清水邦宏

まだまだ福澤選手に比べると、「攻める」サーブの率が低い。やはりトスが安定しない感がある。
しかしその持ち前のパワーでトス、助走がきちっと決まった時はすごいサーブが入ってくる。ある程度の乱れでも打っていく度胸も欲しい。

7.松原広輔

学生時よりそのサーブには定評があったが、チャレンジ3年目の今年、完成の域に近づいたか。
彼のサーブの利点はナチュラルにかかるシュート回転。時にはふけるが、はまればおそらくプレミアクラスでもエースを連発するだろう。

8.川浦博昭

川浦選手のサーブはそんなに速くない。たぶん出ても80kmくらいだろう。
怖いのはその不規則な回転。時にはわざと回転をかけずにうつジャンプサーブは手元で伸び、レシーバーにとっては非常に恐怖だろう。

9.米山達也

往事の思い切りの良さが消えて久しい。その時であれば最低セット1本はサービスエースを期待できる選手だったのだが。
それでもパンチの良さで1試合に平均して1本はエースを取れるのではないか。

10.神田聖馬

この選手が入れてけサーブを打ったところを「今のところ」、「知る限り」見た事がない。
その度胸を買いたい。

トップ10入り間近

塚崎祐平、上場雄也、小澤翔、鈴木寛史、内藤和也、古田史郎
今年のサーブ賞の北島選手がなんで入ってないんだ!と言われても困ります。ただ、忘れているわけではないことを書き記します。

日本が世界に比べて遅れている技術の一つにサーブがある。強豪国の選手は強いサーブをミスせず安定して打つ事が出来る。
それはフローターサーブでも同じ。日本のフローターサーブはただ打っているだけ、せいぜい狙いをつけるだけという選手が非常に多い。このエントリーにフローターサーブを打つ人間が入って来ないことからもそれは伺える。世界には崩せるフローターサーブを持つ選手も多い。

まだまだ日本には僕のまだ見ぬすごいサーバーがいるはずだ。いくら背が小っちゃくても、ジャンプしなくてもサーブにはそこまで関係ない。全体の能力が足りず、ピラミッドからはじかれた選手でも、まだどこかですごいサーブを打っているかも知れない。
「サーブだけはすごいんだ」「なんでこの選手が入っていないんだ」そんな選手を知っていたら教えていただきたい。