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バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

FIVBランキングについてまとめてみる



昨日のエントリーを書いていて、ふと真剣に考えたことがなかったのでFIVBの国際ランキングについてまとめてみます。
FIVBランキングは基本的に最大過去4年間の公式国際大会の成績を元に算出されます。それではどのように算出されるかみていきましょう。

対象となる大会

オリンピック 4年間ポイントは継続(大会は4年に1回)。ただし1年ごとに25%ポイントが減少。
ワールドカップ 2年間ポイント継続(大会は4年に1回)。翌年は50%の減少。
世界選手権 4年間ポイントは継続(大会は4年に1回)。ただし1年ごとに25%ポイントが減少。
大陸選手権 2年間ポイント継続(大会は2年に1回)。翌年は50%の減少。
大陸予選 オリンピック、世界選手権の大陸予選。継続年数は各本大会に同じ。なお本大会に出場した場合は加算されない。
ワールドリーグ 毎年更新

各大会のポイントについてはこちらを参考に。下位は各大会で微妙に違うのですが、上位は基本的に1位100pt、2位90pt、3位80pt、3位70ptといった感じでワールドリーグはこの半分です。

減少というのは経年による重み付けの低下を意味します。つまり大会の翌年は100%のポイント。その翌年は大会に応じて重み付けが減ります。

FIVB的にはオリンピック、世界選手権の二つがもっとも重要な大会であることがわかります。そしてグラチャンはポイントにもならない大会だということも。

それでは現在12位の日本の47ポイントの内訳を見ていきます。

アジア選手権1位 30pt×1.0 30.00pt
ワールドリーグ15位 2pt×1.0 2.00pt
オリンピック11位 5pt×0.75 3.75pt
世界選手権8位 45pt×0.25 11.25pt
  47.00pt

アジア選手権の優勝がだいぶ効いていますね。そして地元開催の世界選手権のポイントも約1/4を占めています。

それではこのランキングの問題点について考えてみます。このランキング最大の問題点はやはり地域間のレベル格差が考慮されていない点です。アジアで1番になるのも、南米、ヨーロッパで1番になるのも同点数というのはやはり少し釈然としませんね。
アジアの1位はせいぜいヨーロッパの5,6位くらいと同じでいいと思うのですが。
そして開催国に有利になっていることも確かです。ワールドカップ永年開催の日本などは特に優遇されています。
ちなみにサッカーでは直近48ヶ月のすべての国際Aマッチを対象とし、対戦国間の強さ、大陸間の強さも考慮されています。*1

サッカーほど親善試合が多いわけではないので、参考になるわけではないのですが、もう少し誰もが頷くランキング作りを目指していただけたらと思います。