Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

鏡の世界では



今日のエントリーはバックオーダーとフロントオーダーの番外編、もしくは新釈といったところ。
ちょっとした趣向で東海大学のレセプションフォーメーションを左右反転させてみる。
別に東海大学を使用したことに深い意味はない。ただこのフォーメーションは大多数のチームが用いているものであることを留意願いたい。なのでこれは東海大学だけに当てはまるということではない。
画像は管理人の戯言〜バレーボール馬鹿の独り言〜の管理人さんが撮影された黒鷲旗の映像から拝借した。
元URLはこちら


まずはS1フォーメーション画像の反転画像。このフォーメーション、どこかでみたことないだろうか?
これはバレーペディアにも掲載されているフロントオーダーの弱点とされるS5ローテーションのレセプションフォーメーションとうり二つ、というかそのものなのだ。
フロントオーダーのS5が弱点とされるのはセッターがこのポジションからスタートしてレフト側を向くのが大変といわれているからなのだが、そもそもそれはレフトに向くという前提があるから。ここ鏡の世界ではライトを向いて上げることが前提なので、特に難しいということもない。

すでにお気づきだろうが、ここ鏡の世界の中ではバックオーダーはフロントオーダーになるのだ。
先ほどのS1は鏡の中ではS5だったが、S6は鏡の世界でもS6。セッターがバックセンターなのでそれは当たり前のこと。

バックオーダーのS5を反転させるとフロントオーダーのS1ローテーションと同じ隊形になる。

セッター前衛の時、前衛のアウトサイドスパイカーはすべてライト側から打つことになるのだが、ここは鏡の世界。
右利きの選手がすべて左利きだと考えると合理的なこと。

S6と同じようにS3も鏡のなかでもS3。

バックオーダーのS2はフロントオーダーのS4と対称になる。

バックオーダーとフロントオーダーの特徴と違いはわかっても、それが線対称なものだということに気づいている方はあまり多くない。それはフロントオーダーを引いているチームでも、基本的には右利きの方が多いことに起因している。この鏡の世界では左利きが多いので全くの線対称になるが、右利きが多い現実世界では、フロントオーダーでも右利きが多い用のフォーメーションをとっているので、気づきにくいのだ。
つまり原則論ではなく実践論的に言うなら、バックオーダーは右利きのための配列、フロントオーダーはいわば左利きのための配列なのだ。
もしこの世界に左利きの方が多ければ、大多数のチームがフロントオーダーを用いて、セッターはレフトよりでライトを向いて上げることになるだろう。そして少数の右利きが、オポジットに回される。そしてバックオーダーを用いているチームはちょっと変わりものといわれることになる。