Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2010世界選手権2日目



A組

日本-イラン 1-3(25-15,17-25,24-26,23-25)

昨日よりひどい試合ではなかった。序盤はとりあえず清水を押さえようというイランのブロックに対して石島によく上げよく決めた。やはり石島という選手は試合の最初からうまく使っていかないと昨日の試合みたいに消えてしまう選手のようだ。また多少崩れてもマンツーマン気味のイランに対してクイック、パイプを多様してサイドアウトはうまく出来ていたが、最後までそれに頼ったことが敗因か。3セット目、24-23で福澤のパイプが止められたのがこの試合のすべて。イランのミドルは勝負所のパイプをきっちり待っていた。
また19本ものブロックを与えてしまった。その多くはラリー中に2枚、3枚きっちり揃ったところに打ち込んでしまうというもの。川合さんではないが、ブロックに当ててリバウンドをとったり、とりあえず返すチョイスも必要だ。そういった総合的な「ラリーをとる力」を日本は欠いているように思う。そこを何とかしのいでブロックでなんとかできる、切り返しでなんとかできるという自信がないのだろう。だから決めにいってしまうのだろう。
さあ、今日のエジプト戦。勝ち抜けには勝利が必須条件。自力での勝ち抜けにはエジプトに14点差以上つけて勝つこと。またイランがイタリアに負けた点差と日本がエジプトに勝つ点差が14点以上になっても勝ち抜けとなる。
サーブが脅威のエジプトに対してはやはり石島の対角に米山、越川といった選手でスタートした方がよいだろう。

エジプト-イタリア 0-3(20-25,17-25,23-25)

手堅くイタリアが2連勝。わずかスパイク69本での圧勝。ここまでほとんどメンバーを替えていない。エジプトもエース1本ミス17本と肝心のサーブが走らなかったようだ。オポジットのサラーハがわずか6得点とふるわず、ブロックがイタリア14本、エジプト1本の大差。
2勝で1位上がりはほぼ確定的。3戦目はある程度メンバーをいじってくるか。

B組

チュニジア-キューバ 0-3(18-25,15-25,15-25)

キューバの大勝。出場した全員が得点という余裕も見せた。キューバ、ブラジルが2連勝で勝ち抜けを決めた。

ブラジル-スペイン 3-1(30-28,21-25,25-20,25-19)

スペインが予想以上に強いのだろうな。接戦の1セット目をスペインがとったら結果もわからなかったかもしれない。恐ろしいのはブラジル18本のブロック。しかもそのうち9本がミドルのロドリゴ

C組

カメルーン-プエルトリコ 0-3(22-25,23-25,19-25)

せったのだが、カメルーン初セットは出なかった。エンダキ対ソトの撃ち合いは日本人にとったらたまらんな。お互い24点、22点と大活躍。決定率73%のエンダキは今年も恐いなー。明日のプエルトリコ、ロシアが勝ち抜け決定。カメルーン-オーストラリアの勝者が上へ進む。

ロシア-オーストラリア 3-1(25-17,25-12,24-26,25-20)

オーストラリアがなんとか1セットとった感のある試合。途中交代で9得点のオーストラリア、エドガーはアジアカップで見たが、まだ若いがかなりの攻撃力。今後日本がアジアを抜けるのに強敵となりそうな予感である。ロシアはミハイロフが27得点の活躍。彼の大会となる可能性もある。

D組

アルゼンチン-メキシコ 3-1(25-12,25-19,17-25,25-15)

メキシコ、若干ガス欠気味。エース、コントレラスも38歳。フルセットの翌日では無理もない。アルゼンチンもなんか安定感出てきたなー。世界大会3位の壁をもしかしたら破るかもしれない。今日のアメリカ戦は注目。

ベネズエラ-アメリカ 0-3(19-25,23-25,19-25)

昨日お休みだった真打ちプリディー登場でこの結果。やはり伊達に北京金メダルではない。

E組

チェコ-中国 3-1(25-21,19-25,25-18,25-22)

まあ、順当に。中国も手を変え、品を変えといった様子だが、地力の差があったようだ。

フランス-ブルガリア 3-2(25-22,23-25,25-17,28-30,19-17)

最終セットも19-17の熱戦。前回の世界選手権でも1次ラウンドでブラジルを倒す番狂わせを起こしたフランスだが、今回もやってくれた。僕の優勝候補ブルガリアを撃破。途中出場のフランスNgapethがポイントになったようだ。フランスも残すは中国のみ。1位あがりなるか。

F組

カナダ-セルビア 3-1(25-20,25-22,17-25,25-23)

いやはや2日目一番の大番狂わせ。だがセルビアがBチームでカナダをなめた結果。セルビアも途中からグルビッチ、ミリュコビッチを出してセットを取り返したが、安心したのか再びベンチに下げる愚行。カナダを再び乗らせてしまった。強豪ひしめくこの組のこの1敗は痛い。下手したら3位の目も出てきてしまった。

ポーランド-ドイツ 3-2(25-20,21-25,25-22,22-25,15-13)

実力伯仲のこのカード。現時点ではポーランドが一歩上手だったようだ。両チームともオポジットが精細を欠き、その他の選手が得点を多くとっている。特にポーランド期待の若手クーレックが活躍。今日のセルビア戦をきっちりとって1位通過と相成るか。