Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2010世界選手権7日目



今日から3次ラウンド。フランスのブラン監督曰く「本当の世界選手権が始まる」。
1位にならなければ4強の目はない。

O組

フランス-アメリカ 0-3 (16-25 14-25 23-25)

TVで観戦。やはりフランスは日本戦で負傷したルジエの不在が相当響いている。バドル、Ngapeth、サミカとオポジットに替わってはいった選手はどれも機能せず、最後までチーム全体のリズムが作れなかった。やはり攻撃では個人能力頼りのフランスだけにディフェンスでボールが上がっても点がとれない。やはりブランの在任中、良い成績を残せたのはグランボルカがいたときとルジエが本格化してから。そのルジエがいないとなるととたんに苦しくなった。フランス人が越川選手に恨みを持たなければいいのだが・・・
初見のアメリカは1次、2次と苦しんだわりには、良いバレーをしていた。なによりスタンリーの充実が著しい。そのサーブは相変わらずだが、2、3年前は強打のすごさだけ印象に残った。だが昨日は無理な場面では打ちに行かずに、うまくフェイントや6割の力で打ってシャットアウトをされる局面は皆無だった。無駄な失点を減らして、ブロックで点を取るチームは個人的に好みなのだが、切り返しですごいスパイカーと対峙してしまうと厳しいのだろうか。今日のイタリア戦でアメリカの真価が問われる。

P組

セルビア-アルゼンチン 3-1 (25-15 21-25 25-22 25-18)

ネットで観戦。アルゼンチンの若さとセルビアの老獪さが対峙したなかなかいいゲームであった。スタメンの平均年齢で5歳以上も差があった。セルビアの最年長グルビッチとアルゼンチンの最年少ソーレの年齢差は18歳。親子でもおかしくない年の差。グルビッチも「(まだ若かった)アトランタでの自分を思い出した」というコメントを残した。
1セット目は萎縮したのかセルビアの前になすすべなく15点でとられたが、2セット目は切り返しからコンテ、キロガがよく決めて、取り返す。3,4セットも中盤まで競るも、最後は頼みの綱コンテがグルビッチを抜けず、切り返しでミリュコビッチの強打に押し切られた。アルゼンチンは40本ものミスが響いた。やはり若さゆえの波の激しさは仕方のないところか。
個人的に今後のアルゼンチンにかなり可能性を感じる。若干劣るオポジットのところに良い選手が出てきたら、世界一もありえるのではないか。今年のユースオリンピックではキューバに続く2位、続く世代も優秀だ。
今日はセルビア-ロシア。セルビアが勝てば4強入りを決める。

Q組

スペイン-ブルガリア 1-3 (21-25 25-27 28-26 18-25)

この試合は見ていない。ブルガリアはサイドのアレクシエフが初めてカジスキ、ニコロフ以外であるトップスコアラーになり快勝。二大エース以外が常に活躍するようであればブルガリアにも優勝の目は出てくる。
スペインはロシア戦で大活躍だったオポ、イバン・ペレスがふるわず。

R組

チェコ-ブラジル 2-3 (20-25 25-22 25-23 21-25 8-15)

故障や体調に問題を多く抱え、どうもピリっとしないブラジルだが、やはり勝負所ではきっちり勝ってくる。
ヴィソットが3セットでKOも替わったテオが活躍。セッターやらされても腐らずに、試合で結果を残した。今大会はじめてマーロンもベンチに入った。やはり2枚替えができるかできないかはブラジルにとっては大きな問題だ。故障を抱えるムーリオも奮闘。42本もパスして、トップスコアラーになるのはさすが。
ブラジルって逆境だからこそ強いところがあるので、やっぱり優勝しちゃうかなー。
チェコも途中から入った左利きのアウトサイド、フデチェクが活躍。トップレベルで左利きのアウトサイド見るの久しぶりだな−。ってプエルトリコのリベラがいたか。
チェコとアルゼンチンはこの大会の大きなサプライズ。やはりどんどん世界が狭くなってきている。