Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

ロシアの高さを実感する



セルビア対ロシア面白かったですね−。

それにしても両チームとも大きかった。でもテレビだといまいちその大きさが実感できませんよね。
ミドルのムセルスキー217cmと言われてもぴんと来ません。

1980円と2980円の違いはお店で小一時間悩むのに、ニュースで53兆円だ256兆円だ言われても、なんとなくとてつもなく大きなお金というだけで今ひとつ違いがピンときません。

世界のトップレベルのバレーボールでも同じようなことが起きているのかもしれません。185cmの選手と190cmの選手の身長差は痛いほど感じても、200cm以上の選手はみんな同じようにとにかく大きいという認識で終わらせていませんか。

問題は、慣れ親しんでいる数字でないと人間は実感を持てないということです。
というわけで、ロシアの選手の身長を慣れ親しんでいる身長に置き換えて、ロシアを基準に考えることで他のチームとの差を見て、その大きさを実感しようというわけです。

ミハイロフ203  ムセルスキー217  ハテイ205  
ベレジュコ198  ボルコフ210    グランキン195 (cm)

スタメンの平均身長は204.7cmですね。大きすぎますね。というわけで全員20cm下げてみましょう。

183 197 185
178 190 175 (cm)

これで平均身長がやっと194.7184.7cmになりました。これでもミドルは大きいですね。みんな大きいロシアですが、こうやって慣れ親しんだ数字に変えると、ムセルスキーが順大の伏見くらいずば抜けているのがわかります。若干サイドの身長が小さいかもしれませんが、Vリーグにこんなチームがあってもおかしくないと思います。

というわけでロシアにあわせて20cm下がったら全日本チームはどうなるのか。ちなみに通常で全日本スタメンの平均身長は194.2cmです。

清水172 山村181 福澤169
石島177 富松171 阿部171 (cm)

うーむ、ロシアを基準に考えると、身長だけなら全日本ももはや中学生にしか思えません。
米山選手に至っては、165cm。そう考えると改めて彼のすごさがわかる気がします。大学レベルでも160cm台で活躍したスパイカーってちょっと思い当たらない。85世代の都城工→朝日大の冨田選手くらいでしょうか。
ちなみに東海の小澤選手は158cmという計算に。いっぺん彼にロシアのブロックを突き破って欲しいですね。

ただロシアがセルビアに負けるようにバレーボールは身長でするものではありません。あしからず。