Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

JVISの地域差



JVISの判定の地域差については前々から述べてきたが、この一番わかりやすい第1週終了時点であまりに地域格差があったためエントリーにしたい。


男子Vプレミアリーグ第1週は大阪にパナソニックサントリー、堺、豊田合成の4チームが、宮崎に東レJT大分三好FC東京の4チームが集った。


さて、これが第1週、8試合が終わった時点での、各チームの技術集計ランキングとなる。
http://megalodon.jp/2010-1205-2026-09/www.vleague.or.jp/direct/vleague_dataroom/printc2/season_id=484&round_id=1


地域差が出るのはサーブレシーブの評価だ。サーブの評価はサービスエースと効果の数で決まる。サーブの効果はサーブレシーブ失敗(エース除く)の数なので、いわばサーブレシーブ評価と対になっているといってもよい。
サーブレシーブランキングを見てみると、大阪で試合をしたチームが上位5位のうち4チーム。逆にサーブランキングを見ると、宮崎で試合をしたチームが上位5位のうち、4チームという結果になった。しかもサントリーが4本のノータッチエースを出してるので、これがなかったら、サーブは上位4チームが宮崎で試合したチームということになったかもしれない。たしかにたまたまかもしれない。サーブの強いチームが宮崎に集まったのかもしれない。サーブレシーブのよいチームが大阪に集まったのかもしれない。
ただやはりここまでうまくできてるとチームの強さだとか、偶然とかいうレベルを超えていると思う。


どうしてこういうことになったかというと、宮崎のJVIS判定員のサーブレシーブ評価が厳しすぎるか、大阪のJVIS判定員が甘すぎる、もしくはその両方が原因であることが考えられる。しかし去年の全体平均との差を見ることである程度のことが見えてくる。
昨年の全チームのサーブレシーブ成功率の平均は65.71%。先週の大阪4チーム平均が67.03%、宮崎4チーム平均が53.85%ということを考えると、やはり宮崎のJVIS判定員の評価が辛いと言った方が良さそうだ。


B帳票を見ると、宮崎の判定員は、3名の方が4試合を分担して行っている。1名、2名で4試合判定したのあれば個人差と言ってしまえるのだろうが、3人ともなると、やはり地方協会ごとに基準が違うのではないかと疑わざるを得ない。
そういったことを防ぐためにも動画を残すということは有効な手段であると思う。Vリーグの開催はホームチームの県でもなければ、1年に一度あるかないか。そんななかで各県協会に同様な指標の判定を求めるのもなかなか難しい。偉そうなことをいえる立場ではないが、各県協会が動画を共有して日本中の判定基準を常に一定レベルに保つようなシステムがあってもいいように思う。