Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

キューバチームの憂鬱



キューバが第1週のワールドリーグのメンバーを発表。そしてそれは驚くべきものだった。かねてより、そういった噂はあったのだが。


今年の国際大会には、キューバの圧倒的な存在感をもつミドルブロッカーであり昨年キャプテンであったシモン、レフトの一角として攻撃の中核を担ったレアル、左効きを活かしたツーアタックやサーブだけでなく、ブロックも驚異的だったセッターのイエレスエロの3人が出場しないとのこと。


http://www.volleyball.it/redazione/index.php?action=viewArticle&articleId=63390


昨年の世界選手権で準優勝に輝き、その平均年齢の若さを考えれば、世界一まで後一歩だったキューバチームだが、レギュラー3人の離脱はあまりに痛すぎる。
基本的キューバという国はプロスポーツを認めていないため、国外でプレーすると代表に選ばれることはない。


公式的には彼らを選んでいない理由として、休息が必要、身体的な理由等が挙げられているが、もう彼らがキューバ代表でプレーすることはないだろう。
今ヨーロッパではキューバ人選手は大きな戦力となっている。デニスやマルシャル、ユアントレーナ、ポエイ、ポルトゥオンド、フォカなどなど。
そもそも彼らが全員亡命しているのかとか詳しいところはわからないのだが。
ただ、シモン、レアル、イエルスエロもイタリアのクラブでプレーするだろうという噂がささやかれている。
キューバがベストメンバーを組んで世界大会に出れば、誰が監督してもメダルは確定というレベルだろうに。


これでブラジルの王権はもう少し続くことになるかもしれない。