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バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

B登録外国籍選手



外国籍選手の登録に関する規程(pdf) - Vリーグオフィシャルサイト


2011年7月1日、今日はVリーグにとってそれなりに意味のある日となるだろう。


実質的に、今日からVリーグにおいてB登録外国籍選手の制度が開始されることとなる。規約通りに事が運んでいるなら、当該選手のいるチームは今日までに第1期となるB登録外国籍選手の申請を終えているはずであり、明日以降登録可否を問う審査が行われるだろう。


そもそもB登録外国籍選手とは?

B登録外国籍選手
20歳以上で、帰化の意思があり下記の条件をすべて満たし、3年以内に帰化が許可される見込みの外国籍選手
(1)日本において 3 年以上の就学実績を有する。
(2)当該チームの所属選手としてチームの管理・監督が及ぶ状態で、1 年以上の就労実績がある
(3)日本のバレーボール界およびVリーグの競技力向上に寄与し、チームの中心選手としての活躍が期待できる
外国籍選手の登録に関する規程(pdf) - Vリーグオフィシャルサイト


早い話、外国籍でも日本の学校に3年いて、帰化する気があって、雇って1年猶予をとれば、実質日本人選手扱いしますよということだ(B登録がすんなり日本人選手扱いとして試合に出られるかは明記されていないので想像だが)。海外からの留学生として日本にくる選手は少なくない。そういった選手の日本での進路も開けることになる。そして、この制度によって、将来的な日本代表となり得る外国人選手も増えるのかもしれない。ちなみに外国籍でも日本でずっと育ってきているなら日本人選手として扱われる。


現時点では、東レの王選手、女子で言えばNECの張選手などがこのB登録に申請をしているものと思われる。そしておそらくは彼らを2人目の外国人選手として、今年のリーグで見ることができるだろう。


あくまで邪推だが、Vチーム主導で若い外国人選手を連れてきて、日本の学校に留学させるという可能性もなくはないだろう。やはりいつできるかわからない帰化を待つ必要がないというのは、メリットではある。まぁ、なんかブラックな匂いがしないではないが。


たしかに長身選手が多くない日本でこの制度は有効に使われる可能性はあるが、正直こういうものより先に、強化指定やクラブイタリアのように若い選手に実戦を経験させるような制度や今いる選手を有効に発掘するトレセン的な制度を確立させた方がいいのでは、と思わないこともない。