Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

億が一パターン



土日のOQTの行く末をいろいろシミュレートしていたら、おもしろいパターンがあったので、紹介する。


そのためにはかなり難易度の高い条件を達成しなければならない。
基本的には日本が3-0、3-1で2勝し、イランがセルビアに負け、オーストラリアが星を落とせば日本は問題なく、オリンピックに行けるわけであるが、最終日のイラン戦までにこの条件に入ってしまった場合、おもしろい事が起こる。
というわけでまずは現在の順位を確認する。ヴェネズエラ、プエルトリコについては割愛する。

順位 国名 pts 勝敗 セット
1 セルビア 15 5-0 15-1
2 イラン 11 4-1 13-6
3 オーストラリア 9 3-2 9-7
4 日本 8 3-2 10-8
5 中国 8 2-3 10-10
6 韓国 6 2-3 9-11

土曜日

まず1試合目、イランがセルビアに3-0で勝つ。この時点で日本のアジア1位は無理ではないが相当厳しくなる。そもそもこのエントリは、ないとは思うがこうなってしまった場合に日本がオリンピックに行くには、という発想からスタートした。
中国はヴェネズエラとだが、ここで中国が勝つとだいぶ厳しい。理想的には3-0でヴェネズエラ。ここまでのヴェネズエラの成績を考えるとないよなー。
韓国-オーストラリアはアジアの中で若干数字の劣る韓国に勝ってもらわないとならない。
韓国3-0が理想。もちろん日本の3-0、3-1勝利は必須条件。すると勝ち点はこうなる。

順位 国名 pts 勝敗 セット
1 セルビア 15 5-1 15-4
2 イラン 14 5-1 16-6
3 日本 11 4-2 13-8
4 韓国 9 3-3 12-11
5 オーストラリア 9 3-3 9-10
6 中国 8 3-3 10-13

日曜日

どういう事態が起こるのか、察しの良い方はもう気づいていると思うが、もう少々おつきあいいただきたい。
1試合目のセルビア-ヴェネズエラだが、セルビアが負けなければ道はない。まぁ、3-2勝ちでも可能性はある。
そして中国-オーストラリア。両チームともあまり点数を伸ばしては欲しくない。なので中国に3-2で勝ってもらう。
オーストラリアが3-0、3-1で勝つようだと厳しいだろう。出来れば韓国もプエルトリコに負けていただきたい。
という状況になった時、日本戦を前にして順位表は暫定でこうなる。

1 セルビア 15 5-2 15-7
2 イラン 14 5-1 16-6
3 日本 11 4-2 13-8
4 中国 10 4-3 13-15
5 オーストラリア 10 3-4 11-13

さぁ、おわかりだろうが、日本がアジア1位を獲るためには3-0勝ちをするしかなくなる。しかしながら、負ければイランが全体1位になるのでオリンピックに行けるのだ!!つまり勝ってしまうとオリンピックに行けなくなるのだ。


これはなんとも微妙な状況になるだろう。もしこの条件を満たして最終戦を迎えた場合、イランに1セットとられてしまったら、負ける他なくなる。それはもう異様な光景だろう。負けてこそ達成となる植倒れをみることはできるのだろうか・・・
もうアジア予選とOQTはわけよーよ。


まぁ、セルビアが2敗したり、ヴェネズエラが中国に勝つという時点でなかなか無理がある話だが、物好きとして負けてオリンピック決定という瞬間を見たくもある。