Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2013ヨーロッパ選手権プレビュー



さて、2013ヨーロッパ選手権(以下ユーロ)まであと3日。やっぱりヨーロッパではこのユーロの存在がかなり大きく、格でいえば少なくともグラチャンよりは高く、下手したらワールドカップと同等の扱いを受けているように思う。。2年に一度だが、どのチームも本気度は相当高い。


今年はデンマークポーランドの共催ということもさることながら、以前書いたことがあるが、準決勝、決勝がサッカースタジアムでやるということも大きな話題となっている。
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正直、日本がヨーロッパにあったとして、このヨーロッパ選手権ファイナルラウンド16チームに進出できるかどうかといわれたら、かなり微妙なところ。むしろ確率は5割を切るんじゃないかと思う。ギリシャもスペインもポルトガルも出ることができないのだ。
というわけで予想を交えながら、16チーム各4組のプレビューしていく。

A組(ベルギーベラルーシデンマーク、イタリア)

予想1位イタリア、2位ベルギー、3位ベラルーシ
近年のベルギーの躍進は目を見張る。そもそも弱い国ではないのだが、才能あふれる若手が多く出てきている。デローにヴァハネマン、ファン・デン・ドリスなどなど。ベラルーシはアフレムが出てくるか次第では、恐ろしい存在ではある。
この面子ならイタリアが頭ひとつ抜けているわけだが、イタリアのネックはセッター。トラヴィツァも抜群ではないし、ここでサブがサイッタとは。ミドルの経験不足も若干は怖い。
デンマークはやはり開催国でなければ、出られるレベルではないのでかなり厳しい。

B組(フランス、スロバキアポーランド、トルコ)

予想1位ポーランド、2位フランス、3位スロバキア
スロバキアがどこまで上位二つに食い込めるかというところ。ディヴィシュがいれば三つ巴もあり得たが。トルコはここじゃちょっときつい。
ポーランドはバルトマン不在ってのは結構でかいんじゃないかと思う。それ以外はいつもの面子なので、やはりここでは有利か。
フランスもけが人が多くてしんどいんだけど、ワールドリーグとか事前見る限り、ティリ監督ってのはブランよりフィットしてるような気がするし、もしかしたらってのはある。ただ、オポジットには一抹の不安。
スロバキアは国柄よろしくマスニー、オグルチャク、コフートと渋い選手が多く、2位もあり得るか。
ちなみにスロバキア、フランスは両方とも監督、選手が親子という親子鷹対決も見もの(フルティアンスキー親子とティリ親子)。

C組(スロベニアセルビアフィンランド、オランダ)

予想1位セルビア、2位フィンランド、3位スロベニア
ここがやっぱり死のグループだと思う。セルビア以外は全く分からない。
前回優勝のセルビアもいかんせんグルビッチ、ミリュコビッチの代表引退後は決め手を欠く。どうした、コバチェビッチ弟。
他の3チームでは、選手的にはスロベニアのほうに分がある気もするのだが、やはり経験値を買ってフィンランドで。
もう同じ面子で5年近くやっているので、その完成度は高い。エスコもこの大会で終わりかなー。

D組(ロシア、ドイツ、チェコブルガリア)

予想1位ロシア、2位ブルガリア、3位ドイツ
ここも若干死のグループ気味。とはいえ、最近ドイツの不調は目に余るし、ロシア、ブルガリアの2強は揺るがないといえる。
やっぱりドイツはサイドが手薄すぎる。チェコは2010年あたりは良かったのだけど、そこまでいい若手も出てこず、ちょっときつい。ストクルサイドがはまれば、ドイツを上回れるかも。
ブルガリアは言わずもがなソコロフが圧倒的。スクリモフ、アレクシエフがそつなくこなせれば、メダル圏内は堅いのだが。
ロシアは事前準備の段階ではあまり成果が上がっていない気もするが、本番にはきっちり合わせてくるだろう。
ミハイロフがどのポジションで出てくるかというのも見ものである。


ちなみにこの予選プールを終えると、以下のようなプレイオフ、準々決勝となる。
(C組2位-A組3位)-A組1位
(D組2位-B組3位)-B組1位
(A組2位-C組3位)-C組1位
(B組2位-D組3位)-D組1位