読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

「Around The World」国際バレーボールの勢力図



2013年、ロシアはここまでワールドリーグ、ユース、ジュニア、ユニバ、ヨーロッパ選手権と出場したすべてのカテゴリの国際大会で優勝するというとんでもない成果をあげている。このあと続くU-23グラチャンも優勝したら完全制覇となるが、果たしてどうなることか。
やはりすべてのカテゴリで成果を上げるというのは、何人かの突出したプレイヤでできることではなく、国としての強化が実を結んでいるということでもある。たとえば昨年のロンドン五輪の決勝とヨーロッパ選手権の決勝のスタメンを比べてみると、監督が変わったということも大きいが、7人のうち5人が変わっている。


ロシアがヨーロッパ選手権を制したのは、実に23年ぶりでソビエト解体では以来初となる。
バレーボールがヨーロッパに渡った当初、ソビエトチェコスロバキア、東ドイツ、ブルガリアポーランドといったまさに東側諸国、旧共産圏でバレーボールは栄えた。それらの国の舞踏団が各地で公演する合間にバレーボールをしたことで広まったことも大きいという。やはり、共産主義にとって個を犠牲にして、集団で勝利を勝ち取るバレーボールというスポーツが、サッカーなどに比べてマッチしていたというのもあるだろうし、少数精鋭の英才教育が実を結んだことも当然無関係ではないだろう。


しかし80年代、共産主義が崩壊に差し掛かり、台頭してきたのがそもそものバレーボール発祥国であるアメリカだ。
そのアメリカが、その共産主義とは対照的にカーチ・キライといったビーチバレー出身の選手が活躍する、いわば個を強調した集団であることは時代を予見していたようでもある。2人制サーブレシーブといった分業制はなにか資本主義の考えに近いようにも思う。


ヨーロッパでも同様にその勢力圏は東から西に移行していった。イタリア、フランス、スペイン、オランダあたりだ。もちろん東側諸国が崩壊して国策としての強化を行わなくなったことが大きいかもしれないし、上記の国々がプロ化によって力をつけたということもあるだろう。正直、その時代を生きたわけではないのではっきりしたことはわからない。


そのあとはもちろんブラジルだ。
ブラジルの隆盛にも当然理由があったのだろうが、ここで語るには少し時間が足りないように思う。


そして2010年代に入り、再び旧東側諸国が力をつけてきたように思う。
それがなぜかと考えたとき、やはり彼らの勤勉さが思い当たる。
ロシアが高さがあるから、勝つのは当然と思う方も多いようだが、ここ最近で言えばロシアの細かさというのは目を見張る部分がある。ランニングひとつでもブロックやレシーブの動作をイメージしながら行ったり、サーブレシーブの練習でもその次の助走までイメージしていたり、ひとつひとつのつなぎのプレーの正確さだったり。
単に東側諸国のクラブシステムがようやく板についてきたということなのかもしれないが、今年のロシアの圧倒的具合を見るとやはりそれだけではないように思う。


日本の隆盛も多少は盛り込みたかったが、その辺はもうちょい勉強してからにしたい。
このように世界中を駆け巡ったバレーボールの勢力図。間違っている部分もあるかもしれないが、こんな感じだろうと思う。
この先、この勢力図はどのように変わっていくだろうか。ロシアがU23グラチャンもとったら、それこそこの先10年はロシアの時代が続いてしまう気がしている。