Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2014ワールドリーグプレビューその1



あっという間にワールドリーグも今週開幕。
今年は参加チームを増えて、形式も複雑極まりないものになりました。
プールによって、やらない週があったり開幕が一週遅かったり、はやかったりするので注意しましょう。
まあ、このスケジュール表を押さえておけば問題ないので、印刷してトイレの壁に貼っておきましょう。

http://www.fivb.org/EN/Volleyball/Competitions/WorldLeague/2014/PDF/FIVB_WL_2014_Calendar_A3_high.pdf

今回のプレビューでは、若手(90年以降生まれ)がどれだけ入っているかってところにもフォーカスをあてつつ、注目選手なんかも織り交ぜつつ。
今日は、第1グループのプレビューを。各プール上位2チームがファイナルへ進めます。

プールA

はっきりいってこのプールAの行く末は全く分からない。当然ブラジルが頭ひとつは抜けているが、ポーランドがすでに公式戦をこなしている部分と、1週間遅れた開幕でブラジルのデータをしっかり見てからの試合となる分、ポーランドがブラジルにスタートで勝てたら、わからないんじゃないかなぁ。

ブラジル

BRA/FIVB Men's World League 2014
ムリロも戻ってきたものの、今年はダンテが入らず。ただルカレッリの充実を考えたらもう戻ってはこなそうな。
去年とほぼ変わらぬ面子で基本的には盤石ではある。しかし、だからこそレゼンデはある程度、新しいメンツを使ってくる気がしている。
サイドのルーカス・ローやリベロのフェリペ、オポのラファエルあたりはチャンスがあると思う。
90年以降生まれ:6人

イタリア

ITA/FIVB Men's World League 2014
グラチャンからではあるが、ついにサバーニも抜けいよいよ世代交代感のあるイタリア。
若手もどんどん出てくる国に比べれば、数は少ないもののやはりセリエAの国。その若手がしっかり研鑚を積んでいる。
ヴェットーリの台頭でやはりザイツェフをどう使うかがポイントになろう。
第1週エントリメンバも一応オポ扱いでザイツェフ、ヴェットーリ、サッビを入れていることからもザイツェフサイドもあり得る。
今回は初の12人入りを果たした期待のサイド、94年生まれランダッツォに注目してみたい。
もともとマチェラータ所属であるが、今年はヴァレンティアにレンタルされ、ほぼ1シーズン戦い抜いた。
サイドもコバーとパロディしかいないし、出番はきっとあるだろう。
90年以降生まれ:7人

ポーランド

POL/FIVB Men's World League 2014
アンティガの世界初陣(来年のユーロの予選がすでに終わっている)、若手の選出は抑え目に、すぐに結果を出すという人選をしてきた。
中でもザグムニとヴラズリーが戻ってきたというのが非常に大きい。やっぱり去年はセッターとオポが若干のボトルネックだったし。
とはいえ、バルトマンを外したのは若干意外だったけど。上手くアンティガがはまれば非常に恐ろしいチームになろう。ただ、クビアクの故障は心配。クレックとヴィニャルスキで問題はないだろうけど。
注目はリベロのザトルスキ。パフォーマンスも素敵な23歳。まだまだ位置取りが危なっかしいんだけど、ヨーロッパにしては珍しくキレがある。
90年以降生まれ:4人

イラン

IRI/FIVB Men's World League 2014
ついにイランがグループ1ですよ。
事前の練習ゲームではオーストラリアをボッコボコにしており、ブルガリアともほぼ互角。
このグループに入っても、いい試合をしてしまうだろう。
ただザリニがいないのは気がかり。代表引退って歳でもないし、大きいけがでもしたかな。となると、モバシェリ、ダヴディーがどこまでカバーできるかってのもあるでしょう。
やはり新監督コヴァチが合流してからの時間も短いし、もしかしたら途中から崩れてくる可能性もあるとは思う。
90年以降生まれ:6人

プールB

やはりプールBではロシアが頭二つも三つも抜けてるだろう。
まだまだその他のチームが成熟度的には若い部分があるので、せいぜいロシアは2、3敗しかしないだろう。

ロシア

RUS/FIVB Men's World League 2014
去年の圧倒的強さ、ロシアのクラブが欧州一、世界一を獲っていることを踏まえても優勝候補No.1なのは間違いない。実はロシアは22人の中に90年生まれ以降(23歳以下)は3人のみ
若手が出てきていないわけではなく、そもそも層の厚さが圧倒的なのだ。
ポレタエフなんてロシア以外だったらどこ行ってもスタメン張れる気がする。
とはいえ、若干の課題がセッター。グランキン、マカロフで安泰とは言え、今後を考えれば三番手の存在も不可欠。今年はブティコもメンバーから外しているので、コワリョフがどこまでできるかというのは見てみたい。
90年以降生まれ:3人

アメリカ

USA/FIVB Men's World League 2014
スパロー政権2年目の今年もやっぱり課題はオポジットだろうか。
今年もトロイ、クラークを試しつつ、やはり勝負はアンダーソンだろうか。
アンダーソンがオポに回るとやっぱりサイドが怖い部分がある。昨年はサイドがプリディーもいまいちであったし、安定しない部分があったが今年は期待の若手サンダーが入ってきたので、ある程度は安定してこよう。
去年は若いセッター、クリステンセンががんばったが、今年はさらに若い(1994)の203cmのセッター、ショウがメンバー入り。1試合くらいは見てみたい。
90年以降生まれ:4人

ブルガリア

BUL/FIVB Men's World League 2014
いい若手がどんどん出てくる国その1のブルガリア。
去年とは22人中9人もメンバーが違う。セルビアとは違って、まだまだ若手の経験という意味ではまだ少しきついか。
やはりアレクシエフ、スクリモフを脅かすサイドの存在が不可欠であろう。
アレクシエフがいないという話もあるし、ペンチェフがどこまで頑張れるかが課題となるか。
90年以降生まれ:11人

セルビア

SRB/FIVB Men's World League 2014
いい若手がどんどん出てくる国その2のセルビア。
イタリアでのペルージャの躍進を見てると、やはり近い将来はセルビアの時代が来るんではないかという期待を持ってしまう。
その半分が90年以降生まれという驚異の平均年齢の低さ。どのポジションにも穴がなく、層も厚い。
やはり注目はアタナシエビッチとなってしまおうが、個人的にはサイドで誰がレギュラーをつかむかに注目したい。
コバチェビッチ兄弟にニキッチだけでなく、ペトリッチの充実も著しいし、イヴォビッチも飛躍の時。
90年以降生まれ:11人