Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

書を捨てよ、サーブを打とう



書も大事だよ。


アメリカのバレー協会サイト(って言っていいのかは微妙なのだけど)のコンテンツの一つである『カーチ・キライブログ』には基本的ではありますが、金メダルを3つ持っているレジェンド、カーチ・キライのエッセンスがたくさん詰まっています。これ、記事がたまったら日本でも、翻訳して出版した方がいいと思うのですよ。
10 Things I learned From Playing in the Olympics
上記リンクの『私がオリンピックでプレーして学んだ10のこと』とか、めっちゃいいこと書いてありますもん。


その最新の記事である『Time to Close the Serving Gap』
『サーブの差を埋める時間』とでも言ったらいいですかね。
論旨としては今年、アメリカ女子チームのサーブが良かったのは、やっぱりそれだけサーブの練習に時間を割いたからだ、と。
サーブ練習は時間の問題*1で何かと後回しにされがちだけど、ウォームアップとかでやってもいいよね、と。具体的なサーブスキル向上のためのメソッドが続き、最終的に彼のチームメイトでもあったエリック・サトウを引き合いに出し、サーブ練習の重要性を説いています。
とりあえず重要な一部分だけ訳してみますけど、特にプレーヤーなんかは一回全部読んでみることをお勧めします。


毎度のことですけどね、大して英語が得意なわけではないので、誤訳はお目こぼしを。明らかに違うというのがありましたら、連絡いただけると嬉しいです。

Serving is one skill you can easily practice on your own. My former teammate Eric Sato, a defensive and serving specialist on our 1988 Olympic gold-medal team, used to spend hours serving against his garage door. It paid off. He ripped a lot of important aces for us during that Olympics Games and many of the key competitions that preceded it.<中略>

However you choose to practice serving, the important thing is that you do it, and do it mindfully, hitting each serve with specific intent. Players who help their teams score the most points with their serves are almost always the ones who have put in the hours to improve. It’s a simple correlation. Serve more, serve better. It doesn’t happen by accident.
Time to Close the Serving Gap

サーブは自分自身で簡単に練習できるスキルの一つだ。過去のチームメイトでもあり、1998年ソウルで金を獲った時、ディフェンス&サーブスペシャリストだったエリック・サトウは、家のガレージのドアに向かって何時間もサーブを打っていた。それが功を奏した。彼はオリンピックの間、何本も重要なエースを生み出し、それ以前の大会でも大きな鍵となった。<中略>


サーブを練習するときに重要なことは、一本一本意志をもってサーブを打つことだ。
サーブで一番点を獲ってチームの助けとなる選手はほとんどの場合、そのためにサーブに時間を費やしている。
単純な相関関係だ。
サーブをもっと打とう、サーブをより良く打とう。偶然は起こらないのだから。

この最後の"Serve more, serve better. It doesn’t happen by accident."っていいよなぁ。
てなことを下記の記事*2を読んでも、感じたのでした。
兄へ届け 1本にすべてを込めた福井工大付最強のピンチサーバー(田中 夕子) - 個人 - Yahoo!ニュース

*1:アメリカでは練習時間の制約とかあるからね

*2:お涙頂戴に走りすぎてるきらいはあるけど。