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Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

不惑のセッターたち



各々リーグも終盤に差し掛かったこの時期、バレー界を賑わせているのは今年40歳になるセッターたちだ。残念ながら日本でまだ現役の選手はいないが、脇戸、臺、大野、石井、山元といった世代に当たる。世界的にセッター豊作なのかな?

ナターレ・モノポリ

昨年の優勝チーム、マチェラータ(トレイア)は今3位につけているが、正セッター、バラノビッチの故障により40歳のベテランセッター、ナターレ・モノポリ一人に頼らざるを得なくなってしまった。
このモノポリというのがおもしろい選手で、このマチェラータというチームで約10年も控えセッターとして生きている選手なのだ。ヴェルミリオ、トラヴィツァ、バラノビッチと伝統的にイタリア代表のセッターをスタメンに据えるチームにあって、いつもリリーフサーバーか、流れを変えるセッターとして、試合に途中から出続けたモノポリ。
控えとしてプレーし続けるというのもなかなか難しいポジションであると思う。


そのモノポリは先週の日曜日、ペルージャとの対戦でもちろんスタートから出場し、見事3-0での勝利を飾った。
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直後のインタビュー記事では二番手として生きる彼の矜持が。
Volley: con il 40enne Monopoli a Macerata è

リカルド・ガルシア


photo by FIVB
:: LUBEVOLLEY.IT - Official Web Site
そして、マチェラータは昨日、バラノビッチの代わりとしてブラジルのリカルド・ガルシアの獲得を発表した。彼もまた1975年生まれの今年40歳になるセッターだ。ブラジルで自身が会長、キャプテンを務めるチームでのプレーオフで敗退したことから、イタリアに来ることと相成った。
つまり今後マチェラータのベンチには2人の40歳のセッターがいることになる。
リカルドは金曜日にチームと合流し、早ければ日曜日のラティーナ戦にはスタンディングセッターとしてコートに立つことになると思う。

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動画はブラジルでの最新の試合。


よりによって、なぜリカルドだったのかという疑問は残る。イタリアリーグではリベロを入れた7人のうち、3人以上をイタリア人にしなければならない。リベロはフランス人、両ミドルはセルビアのため、サイドアタッカーとセッターのうち、一人しか外国人を使うことができない。ここでセッターにリカルドを入れてしまうと、サイドの外国人はお役御免ということになってしまう。私はてっきりセッターを獲得するにしても、イタリア人だと思っていたので、これには驚いた。
おそらくはフロントに、モデナのブルーノに対抗する意識があったのではないかという予測を立てることぐらいしかできない。


そして、またモノポリはセカンドセッターとしてベンチに座ることになるだろう。


アミル・ホセイニ


イランでは昨日決勝を終え、ペイカンが4年ぶりの優勝を決めた。
このペイカンでトスを上げていたのも今年40になるアミル・ホセイニだ。
マルーフにその席を譲るまで長い間イラン代表のセッターを務めていた彼ももう40歳。

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セッターというポジションは、もちろんフィジカルが追い付けばという話だが、精神面やタクティカルな面では正直35歳くらいからが本領だと思う。
スキルだとか、人間関係を凌駕して純粋にバレーボールの真理に近づけるのはおじさんセッターにしか叶わないのではないか。