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バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

ドイツ・デューレンの監督は27歳でたぶん天才、という話




By MSchnitzler2000 (Own work) [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons


今日はある天才について話をしようと思う。


天才の選手ではなく、天才のコーチの話だ。


先日、ドイツブンデスリーガのサッカーチーム、ホッフェンハイムの来季監督に28歳のナーゲルスマンが就任することがニュースになった。
やっぱりね、モウリーニョの時も、ビラス・ボアスの時もそうなんだけど、若くして監督をする人間というのはどうしても気になってしまう。number.bunshun.jp


しかし、同じくドイツのバレーチーム、デューレンの監督はわずか27歳だ。
27歳ですよ、88年生まれ。
早生まれだから日本では正確には87世代なんだけど、88っていったら八子だの椿山だのと同世代ということになる。深津次男君はもうコーチしてるけど、あの歳で監督すると考えると恐ろしい。
今日はこの27歳の監督アントン・ブラムスについて。

www.swd-powervolleys.de


そもそも彼は優秀な選手だったようだ。
ドイツ国内のアンダーカテゴリーの大会ではいくつも優勝した。しかし彼はコーチの道を歩み、21歳でジュニアの国内大会を優勝し、ドイツジュニアナショナルチームのアシスタントコーチに就任。
いくつかのトップチームでビデオ分析の仕事もしていたようだ。
その後、彼はアメリカにわたり、男女ナショナルチームのテクニカルコーディネーターとなり、2014年のワールドリーグ優勝などに貢献した。カーチ・キライをして「世界最高のスカウト」。
そんな彼が今年、ドイツブンデスリーガ、デューレンの監督に就任した。


選手としてプロのキャリアがあるわけでもなく、ゲームの分析者として評価を高め、若くして監督となった点は、上のリンクの28歳の監督もだしモウリーニョもビラス・ボアスとも共通している。


と、ここまでなら、『神様のバレー』を地で行く話。まぁ、追い越してるけど。

神様のバレー 1巻 (芳文社コミックス)

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彼がさらにすごいのは彼が社長であるという点である。
Oppiaという会社を創設し、バレーボール関連のソフトウェアを開発、販売している。
コミュニケーション心理学の修士号を持ち、経営と報道学の学位も持ち、言いたかないんだけど、天才なんじゃなかろうか。


もちろんチームの何人かは彼より年上である。スカウトも4人いるし、まだ試合見てないんだけど、帳票見るだけならなかなか面白いバレーしそうである。

というわけで早速、試合を見てみようと思う。ちなみに対戦相手は依然紹介したレーダーホーゼンのユニフォームのヘルシング。

今週末にあるベルリンとの試合もチェックしてみようと思う。