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バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2016リオ五輪最終予選参加チーム決まる




本来であれば今週頭にでも更新したかったのだが、アフリカの予選を待っているうちにモタモタしてしまい、JVAでも各所でも今回書きたかったようなことが報じられてしまったので、どうしようか迷っていたが、30分ほどまとまった時間が見つかったので、一応書いておく。


というわけで今週の頭でアジア以外の大陸予選が終了し、リオ五輪に向けて計7チームの出場が決まり、最終予選の出場チームも出そろうことになった。
前回は最終予選の出場チームはFIVBランクで決めていたのだが、今回はすべて予選の結果が反映ということで、なかなか不公平感がない。


欧州予選。
フランスの優勝、ポーランド準優勝、セルビア3位を予想していたわけだが、全く当てが外れた。
優勝はロシア、フランスが準優勝、3位がポーランド。
今回感じたのは短期決戦の難しさである。
最後息切れしてしまったフランスは5日連続の試合だった一方、ロシアは中日を一日はさんでいたということが優勝を決めるファクターとして大きいものがあったように思う。
決勝、ロシアは1セット目は落としたが、変わって入ったマルキンとベレシュコが活躍し(スタメンのテチューヒンとクリューカはなんと20歳差!!)、フレッシュさの重要性を再認識させてくれた(グランキンと彼らサイド二人のモスクワの意地はあったが)。
対するフランスは道中、素晴らしいバレーを見せてくれたが、やはり控えの質が落ちる。ヌガぺトの調子がいまいちでもなかなか替える踏ん切りがつかなかっただろう。
そういう意味でムセルスキーのいない中でも勝ったロシアが国としての層の厚さで、もぎ取った勝利と言える。


ポーランドとドイツも対戦した予選リーグの3戦目でメンバーを落としたが、相手を選んだというよりも主力の連戦を避けたという理由のほうがしっくりくる。3位決定戦はポーランドが土俵際の粘りを見せたが、仮にドイツにショップスにいてそこまでグロゼルと併用できていたら勝負はわからなかっただろうし、ポーランドにヴラズウィがいてクレクと併用できていたら、もっと簡単に勝てていたかもしれない。
瞬間の強さではなく、チームとしての層の厚さ、平均的な強さが求められた実にレベルの高い大会だった。


日本にはフランスとポーランドが来ることになった。
そういえば両チームともフランス人監督だし、ヌガペト、クビアクは今最も見るべきとこのあるサイドだし、5月が楽しみである。


北中米。
アメリカが抜けて、実質キューバとカナダの一騎打ち。
やはりキューバはヨーロッパでプレーするセぺダ、ウリアルテなどが戻ってきていた。これはなかなか歴史的なことで、国外でプレーしている選手が、代表でプレーする初めての機会だったように思う。ただこれでシモンなりが戻ってくるということではなく、あくまでちゃんと国の許可を得て国外に出たのが、彼らが初めてだったにすぎないだろう。もしキューバ人全員集めたら簡単にメダルなのに…というのを書くのは何回目だろう。
カナダはシュミットも欠くなかで、各国に散らばっている選手が短期間で成熟するのも難しいだろうし、なかなか厳しい結果となった。
キューバが五輪に出るのはシドニー以来、16年ぶりとなる。
カナダが日本に。メキシコがもう一つの予選に。
そういえばカナダの監督のホーグはパリバレーの監督をしていたことがあって、アンティガもパリにいたし、ティリもパリにいたし、なかなかパリつながりが強い面子が集まった。



アフリカはスタッツも映像も見れていないので割愛。


というわけで、最終予選のチームがすべて出そろったわけだが、これってリオの出場権は「上位3チーム+それ以外のアジア最上位」なのだろうか、それとも「アジア最上位+それ以外の上位3チーム」か。
JVAなんかでは「アジア最上位…」なのでまあそちらが正解だと思うのだが、前回は「上位3チーム+…」だったので、なかなか混乱を招くところ。
正直上位3チーム+それ以外のアジア最上位のほうが日本にとってはよりイージーなのに、なんで逆にしちゃったんだろうというのがちょっと解せないところがある。