19/20コッパイタリア決勝のレビュー
先週のコッパイタリア決勝、ルーベ・チヴィタノーヴァ-ペルージャのレビュー。
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Cucine Lube Civitanova 3(21-25 25-23 25-23 34-36 15-10)2 Sir Safety Conad Perugia
リーグでも首位を争う両チームの決勝となり、順当な組み合わせと言えよう(ルーベートレントは紙一重だったが)。この試合自体もフルセットまでもつれる白熱した内容となった。
サーブ戦術は言わずもがなルーベはレオン狙い、ペルージャはレアル狙い。東京五輪でも、どのチームも彼らを狙うことになるだろう。レオンは狙われてもそこまで苦にならないが、レアルはなかなか崩れの度合いも大きい。そのあたりはリベロ、ユアントレーナが打つ前にうまく隠したり、守備範囲を狭くしたり、うまくフォローをしていた。
2セット目、2-1、9-8の場面あたりが顕著であるが、やはりこれはフローターサーブ相手だからできることであって、ペルージャはもう少しスピン系で攻めたかったところである。
https://youtu.be/SOqk3kySchE?t=289
https://youtu.be/SOqk3kySchE?t=333
ペルージャのブロックの考え方はオポジットのリヒリツキを軽視して、パスが良ければ1枚ブロックでも良いという意識。ミドルは完全にリヒリツキを頭から外している。レフト側のブロッカーもかなり中に締めてくるので、ルーベ側もいわゆるAクイックはまず使わない。B打つか、Aの位置からレフト側に流したクイックを打つことで、2枚のブロックと勝負することは避けている。
リヒリツキが後ろの時はもっと中に締めてくるので、パイプもなかなか使いづらいんだけど、ブルーノのパイプ使うところがうまくて、S1でライト側のユアントレーナにどうしてもレオンがリリースしてしまう場面だったり、セッターがブロックスイッチしてる場面とかよく見てるよなぁ、と思う。
https://youtu.be/SOqk3kySchE?t=437
https://youtu.be/SOqk3kySchE?t=1030
ルーベのブロックは、ランザとクイック軽視。で、やっぱりレオンとアタナシエビッチ重視なので、ルーベのミドルはゲスとまではいかないまでも、クイック無視な場面も多かった。ペルージャはそこでもう少しクイックとパイプ使えなかったかと。ペルージャがパイプを使ったのはたぶん3本くらいで、たぶんレオンは1本も打ってない。これが解せない。確かにルーベがうまいことレオンのパイプ使わせないサーブは打ってたけど、もうちょい使えたと思う。
https://youtu.be/SOqk3kySchE?t=105
互いに1セットを取り合い、3セット目の13-13の場面。長いラリーでランザに上がったスパイクをシモンがブロックした場面。
正直、アタナシエビッチがセットの精度もあって、調子がいまいちな空気が出始めていたが、それを感じたシモンが真ん中からレフト側にまず絞り、真ん中にフェイクをかけることでランザにセットさせるよう仕向ける駆け引きで仕留めた。
https://youtu.be/SOqk3kySchE?t=731
このあとのディアマンティーニのサーブに崩されたのもあるが、これによってヘイネンはランザを変えることを余儀なくされた。変わったプロトニツキ自体は良いプレーをしたが、結局外国人枠の関係でミドルのポドラスチャニンを外さざるを得なかったこと。これで大勢きまったかなと。
両ミドルがイタリア人となって、ルーベのブロックはさらにミドルを軽視できるようになって、アタナシエビッチは調子いまいちなので、レオンにブロックを集められる回数が増えた。
ポドラスチャニンがはずれることによって、フローターサーブが増え、レアルにかけられるプレッシャーも減ってしまった。
4セット目はペルージャが取るのだが、ルーベが24-22から追いつかれてしまったもの。内容的には3-1の試合でもおかしくはなかった。
それを言っちゃあお終いよ、なんだけど、ユアントレーナがイタリア人なのがね。結局ミドルにシモンを使えるルーベと、ポドラスチャニンを外さざるを得なかったペルージャ。
やっぱりペルージャはミドルに外国人使うためには、イタリア人セッターが欲しいだろなと。ジャネッリ無理だし、トラビツァで行けんのか、ってのはあるけどブルーノってことはないだろう。