Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

Vリーグ・レギュラーラウンド総括



あと一日残しているが、まぁ、ほぼ順位は確定したのでいいだろ。
27試合終了して、以下のような結果。

1位 サントリー 21勝6敗
2位 東レ 19勝8敗
3位 15勝12敗
4位 パナソニック 15勝12敗
5位 JT 13勝14敗
6位 豊田合成 12勝15敗
7位 NEC 11勝16敗
8位 大分三好 2勝25敗

勝敗だけ見れば、2チームの独走だが、圧倒的な強さを見せたのは後半の東レだけ。今の状態で決勝やったら、東レが勝つだろう、きっと。
このリーグのポイントは、なんのかんの言ってレセプションだったように思う。パスが出来て裏面をしっかり回せるレフトがいるチームがよく勝った。

さくっと各チームごとの総括。

サントリー

ケガ人、病人がちょこちょこでるものの、この結果でまとめてしまう勝ちの知り方はたいしたもの。
ミドルが安定してるとやっぱチームが落ち着くなぁ。
やっぱりこのチームはなんといってもセッター栗原。ほとんど間違わない。

東レ

天皇杯優勝から調子を落としかけたが、我慢を続けて何とか回復。4レグはどこも手をつけられない強さだった。
去年もだけど、シーズン中の向上率が一番高いのはいつもこのチーム。

2レグで低迷しかけるもシンプルなバレーに転換して、後半勝ち星を拾った。だが、ここにきてケガ人続出でファイナルはきついかも。
今年、一番しぶといバレーをしたのはこのチーム。少ない選手でここまでしたのは賞賛に値する。

パナ

このリーグ一番の想定外。メンバーしっかり固定できれば、トップ争いしていて間違いないはず。
選手層が厚すぎて負ける典型例を見せてくれた。フェリペの状態が下がり調子なのが気がかり。

JT

外人の能力なら文句なしでリーグ1。ただジルソン的使い方では勝てるはずもなく…
そうなったのはリベロの負傷はもちろん痛いが、それだけではなさそう。若き日の宇佐美*1のような悪い意味であっと驚くバレーを見せてくれた。セッター井上に日本の未来を感じる。

豊田合成

日本人の能力の高さならリーグ1,2位を争うだけに、外人の使い方が4レグにしてやっと固まってきたのが惜しまれる。
非常に層も厚いので使われない選手がちょっともったいない。

NEC

若いチームだけに、波が非常に大きかった。ブロックシステムがもう少し成熟していれば、優勝も狙えただろうに。
金子、三上ともう一人パスのできるサイドがいたら…
日本ではじめてリードブロックをきっちりしたチームだけにブロックのNEC復活を期待。

大分三好

序盤はいいバレーをしていたがやはり勝ちきれず、弱者のバレーに転換してしまった。
選手能力は若干劣るものの、そのままのバレーをしていたら、6,7勝は出来たと思う。
今リーグ、ベストリベロは興梠or堺の井上。なぜ三好からは好リベロが頻出するのだろう。

例年にまして、各チームの力は拮抗していたように思う。しかし、序盤でゲームを落ち着かせることができるセッターがあまりに少なかった。
中盤の数点差でそのまま決まってしまうゲームが多かったように思う。

*1:今も対して変わらんかもしれんが