Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

日本対キューバ(土)



テレビでワールドリーグ日本対キューバ戦見た。キューバのサーブがあんまり強くなかったけど、いいバレーだったと思う。キューバの切り返しでセンターにうまくいなされたあたりが綾だったかな。うまくつなげていただけに、最初の段階で相手のセンターに自由を与えすぎた感あり。
あと、どうしても決めたいところで福澤選手で行きすぎた気もする。決まってれば何も文句はないけど。

さて、最近の試合では米山選手がずっとスタメン。
今日は米山君がセッターに近い方のレフトが入っていた*1。これがまぁ、定石というか、福澤選手が近い方にいた今までがふしぎ。詳しくはこのエントリーがわかりやすい。
最近ネット界隈では、守備的WSとかいう言葉もなかなか浸透してきている。たぶん最初は小林コーチのブログかな?守備的WS、日本で言ったら徳元選手、米山選手、谷村選手、高橋(和)選手あたりだろうか。全日本は守備的を入れた方がいい、いい、言う声がよく聞かれるけどサイドが二人とも打って守れた方がいいわけで。つまり高いレベルの打って守れる選手が二人いないからこういう話をしているわけで。

下の表は、あくまで個人的なものさしでサイドの組み合わせによるチームの強さをあくまで概念的に表したもの。強さはその日の調子などに応じて、記号のある数字の間を上下すると考えてください。ただ別にこれだけで勝負が決まっているといっているわけではないのであしからず。ここではバランスという表現をしたが、どちらかと言えば攻撃的な選手を想像していただければ。なんかいい表現ないかなー。

バランス+守備的 バランス
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1

バランス+守備的の組み合わせは安定して5〜7の力を発揮できるけど、MAXは7。バランス+バランスの場合、むらがあるけど、MAX10の力が発揮できるときもある。で、何が言いたいかというと、Vリーグ勝てる強さのラインてのは6と7の間くらいにあると思う。つまりVで勝つにはむしろ守備的な選手を入れた方が安定的に勝てると。
実際、守備的な選手を入れるとチームが大崩れしないから、よく見える。ただ世界で勝てるレベルは8と9の間あたりの線にあると思う。つまり守備的WSを使うと相手がよっぽど悪いときじゃなきゃ厳しいんじゃないかと。

米山選手は決して今日良いとは言えなかったけど、結局最後*2まで使い切った。守備的WSはスタートから使うと、チームはある程度ぎりぎりのラインで安定しているので、変えがきかない。変えた選手がそこまで悪くなくても、チームの安定が崩れるから落ち着くまで時間がかかる。つまり、今日のように米山選手が悪くても外せないというケースになってしまうわけですねー。
米山選手がいい選手であるのは誰もが認めるところ。ただ彼にとってベストな使い方は福澤選手と石島選手or越川選手or北島選手でスタートして、チームが強さ3,4,5あたりで停滞している時に安定したレベルを取り戻すために使ったり、逃げ切りで使うパターンじゃないのかなと思う。

*1:ブルガリア戦では不明

*2:途中変えようとしたけど