Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2009欧州選手権・完結



正直、欧州選手権は夢のない結果になりそうだったので、その開催期間中、ほとんどスルーしてきたのだが、終わってみたらまさかまさかのポーランド優勝。
これは誰もが唖然とする結果。そうだなー、Vリーグで三好が開幕8連勝するより全然よっぽどすごい*1
若き監督、ヴァグネルの猛トレーニングとヴォイトビッチのバックアタックで74年の世界選手権と76年のモントリオールの金を獲得して以来、古豪と言われ続けたポーランド

2005年に世界一優秀な背の小さい監督、ラウル・ロサノを招聘し、97年にジュニアを優勝した世代、スヴィデルスキ、ザグムニ、グリューシュカといったベテランと、03年にジュニアを制した世代、ヴラズリー、ヴィニャルスキといった若手が融合し、2006年の日本で開かれた世界選手権で準優勝し、古豪はまさに復活した。
しかしながら、ブラジルという大きな壁に阻まれこれ以上の結果を残すことが出来なかった。北京も5位に終わり、監督もロサノと同じアルゼンチン人のカステラーニに変わった。
ワールドリーグでは、この欧州選手権を見据え、若手を積極的に起用し、上記に挙げたような主力は温存していた。
しかし、欧州選手権を目前にして、スヴィデルスキ、ヴィニャルスキ、ヴラズリー、カジェビッチといったスタメンクラスが故障。今大会の下馬評は明らかにダークホース以下であった。にもかかわらず、2点差の接戦*2を高確率でものにして勝ち上がってきた。正直、ブルガリアに準決勝で3-0だったときには、開いた口がふさがらなかった。
そして、優勝候補ロシアを破ったフランスとのサプライズ決勝でも、相手よりスパイク決定率で下回りながらの優勝。

ここで、いくつかの記憶が頭をよぎった。内戦のなか、シドニーオリンピックを制したユーゴスラビア、監督の義父の死から北京オリンピックを獲得したアメリカ。結果論ではあるが、チームを1つにするような逆境のあったチームの強さ。1つ勉強になった。

そして久々にロシアが三決に負けた。

サマーリーグの感想は、違うカテゴリの対戦で圧倒的勝利、もしくは接戦をもたらすものの考えがまとまったら、書いてみたい。

*1:失礼・・・

*2:遠く日本では、とあるチームが二日で15セットをこなして、そのうち9セットで2点差の接戦というすごい戦いをしていたが、それはまた別の話。