Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

どうすれば強くなる?



ワールドリーグ予選、第2日目は第1日目と同じ1−3で敗れ、全日本はワールドリーグの出場権を失った。果たしてこれが吉と出るか、凶とでるか、それがわかるのは来年の世界選手権の結果を見なければ・・・ということになるのだろう。

傍目に見れば、今回の大会、そこまで本気で臨んでいたのか?と思わざるを得ない。

清水がメンバーから外れています。
これは先週末のチームに帰った時に出場した近畿総合にて、
腹筋を痛めてしまい、
今月末のアジア選手権へ向けての調整という形で、
今回の入れ替え戦は外すことになりました。
全日本男子バレーボールチームコーチ 諸隈直樹のオフィシャルブログ by ダイヤモンドブログ » WL入れ替え戦

今までずっと使ってきたリベロも替えたわけだし、これをそのまま信じるなら、チームのプライオリティーがアジア選手権>ワールドリーグであることは自明の理である。
もしかしたら、植田監督自身が、

しっかり練習してチーム固めて臨んだ世界選手権も見てみたいなー」なんて。
Long Bookmark Coment - marron0629 - はてなハイク

てなことを考えたのかも知れない。

確かに、ワールドリーグに出場すると、バタバタした中でチーム作りをして、中途半端にシーズンを過ごさざるを得ないようには思う。
しかし、こういう風に考える監督もいるわけで(また引き失礼)・・・

ドイツ代表ロツァーノ監督は、「2010ワールドリーグ戦到達は、この試合結果以上に重要なんだ。この夏はユーロと欧州リーグ戦同様に好プレイし、世界選手権予選突破を望んでいた。これを果たし、良い夏だったよ」
「ドイツにとり、好チームのグループ復帰が非常に大事だし、世界選手権前に高レベルの試合をやることが重要。ワールドリーグ戦の試合勝利より、将来への発展の助けとなる試合を持てるのとが大切。だから、ブラジル、ロシア、ポーランドのような敵とプレイを希望」
気になる&Co.: 独男子バレー代表:ワールドリーグへ

個人的には、チームはゲームからでしか強くならないと思ってる。ゲームだけやっていればといいというわけではなく、ガチの対戦でなければ、課題は浮き彫りにならないという意味で。
id:marron0629さんの個の能力に関する考察は的を得ているとは思う。ただ、チームを作る時間が欲しいのであれば、前半はそれこそ未来の全日本で臨んで、その間にAチームはチーム作りに励むという戦略でも良かったのではないか。日程上難しいが、それこそ大学生や高校生にとっては格好の成長の場となるはずだが。しかし、そんな願いを監督が持っていたとしても、協会の意向とかでそんな事は出来ないのかも知れないが。

ただ、いきなり決まったからいまいちノらないとか、世界選手権があるからとか短期的な目線で、今回の大会にそこまで本気で臨まなかったのではないかという仮説をぬぐうことが出来ない。昨年のワールドリーグのあれこれから植田監督がワールドリーグに対して、嫌悪感をもっていそうな気もするが・・・
どちらにしろ、日本が権利を失った事には違いない。そして、それを取り戻すにはおそらく相当な苦労が必要なはずだ。今はこの選択?が今後の後悔の対象とならなければいいと思うしかない。