Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

今年の東海を支えた若さ



正直、春リーグや黒鷲旗を見て、東海大学がここまでやるチームになるとは正直思わなかった。もちろん春の時点で大学の中では頭一つ抜けていた。
ただ清水、福田、松田…まぁ塚崎が担っていたものがあまりに大きかったように思えたのだ。しかし、どちらが強いかという議論は抜きで結果だけ見れば、昨年以上のものを残している。福澤や米山など他のチームの戦力ダウンも東海以上とも言えたのだが。
もちろん、スター不在による結束力*1、総合力の勝利と言えなくもない。
ただ、ふと考えた時、僕の知っている限りでは、もしかして星野と大矢だけが、年間通じて唯一フル出場しているのではないか?と思い当たった(違ったら申し訳ない)。神奈川リーグとかはもちろん除くよ。
八子、安永の全日本やユニバの招集、また八子には負傷もあった。開幕のミドルは塩田-安永だったか?近は東日本がターニングポイントだった。深津(長兄)は今回おそらくインカレでの負傷を受けての不出場だろうし、東日本ではおそらく教育実習に行っていた。
小澤も黒鷲旗後にスタメンに落ち着いたし、彼が後衛に下がった時の攻撃力の低下は二枚替えで補っていた。
変わった選手がどれも活躍するという東海の選手層の厚さも圧巻だが、守備の要を担う若干1年生と2年生の若者がそのコートから全く離れなかったことは実はすごいことではないのか。
そう考えると、だんだん星野と大矢というあまり目立ちはしない若き守備者二人こそが、このチームの肝だったように思えてきたのだ。
同時にこの星野タイプの選手が昨年、東海にいたらインカレ優勝も容易だったのではないだろうかという思いもよぎる。それはあの2006年、金子、富松、佐藤、清水らを擁して黒鷲旗で準優勝、インカレで優勝したチームの肝は、高橋だったという確信を僕が持っているからだ。
大学で勝つために欠かせないのはバイプレーヤーなのかもしれない。主役が輝きを増すほど、彼らが必要になる。
ハイスペックのCPUにはハイスペックの冷却装置が必要なように。インカレで言うなら去年の日体は峯村だったし、その前は米山もしくは窪井であったように思う。
ただ今回は、それが下級生だったというが痛快でならない。
もちろんすべての選手も、ベンチに入れない選手も、スタッフに徹した学生も、一人ひとりが5冠という偉業に寄与したことは言うまでもない。
…そして6冠目へ。

*1:八子がスターでないとは思えないが