Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

もしハチヨン世代が分散していたら



スポーツの世界には限らないが、言っちゃあいけないのは「たら」と「れば」。
しかしながら、そこを言っちゃいたくなるのがファンの性。そんな感じでバレーボールもしもシリーズを進めて行きたいと思う。
第一回目の今日は、もし越川をはじめ豊富な選手層を誇る1984年世代があんなに一つの世代に集中せずにばらけていたらどんなことが起きていたかを選手個人レベルで考えてみる。

まずはハチヨン世代にどんな選手がいるかを振り返ってみよう。こういうときに便利なのがあのエントリー。

富松(東海,東レ),金子(東海,N),高橋(東海,合成),佐藤(東海,合成),後藤(東海,JT),辻(東海,ヴェル),伊藤(東海,UFJ),米山(日体,東レ),徳丸(日体,三好),神田(日体,三好),豊田(中央,ジェイテク),三上(筑波,N),丸山(筑波,合成),石川(筑波,TUV),赤木(筑波,TUV),佐別当(順天,サント),和井田(法政,ヴェル),呉屋(法政,富士通),栗原(法政,UFJ),二木(早稲田,サント),松永(早稲田,海上),古賀(武大,N),吉野(武大,ヴェル),戸田(武大,警視庁),井上(大商,合成),ばとぅ(近畿,FC),高取(東亜,FC),白澤(福岡,パナ),大竹(大産,パナ),名田(同志社,堺),橋場(駒沢,FC),阿部(福島,TUV),岩田(鹿児島,TUV),岩井(中院,富士通),鞍掛(鹿児島,TUV),越川(岡谷,サント),野中(岡谷,FC),三好(名寄,堺),小野(朝日,ジェイテク)
誰と誰が同級生かって気になるよね!! - はにおのダイアリー

とチャレンジも合わせるとかなりの人数がいる。もしこの年代にこんなに固まっていなかったら…。
そういえばまだ西片とかいるな。あ、中島とかもこれに入ってないな。

1.富松ってミドルやってないよね

ふと忘れそうになるのが、富松選手が大学4年(3年だったか?)からミドルにコンバートしたということ。それが出来たのも同大学の同じ年代に金子、高橋といったサイドが豊富だったからこそ(清水の入学が一番だけどね)。それがなかったら、やはり守備力を考えるとオポジットとしてキャリアを積むことになったはず。オポジットとして果たしてどこまでの結果が残せたか。そう考えると全日本のセンターラインは今より悲惨なことになっていた。

2.越川、まだ海外行ってない可能性あり

越川選手が岡谷工を卒業してすぐにサントリーに入団したのは、より高いレベルを求めたがゆえ、というのはどこかで読んだ記憶があるが、それもやはり高校時代にこれだけ厚い層で戦ったということもその一因なのではないか。高いレベルを体感からこそより高いレベルで戦いたくなったというのもないことはないだろう。もし越川選手がプレミアに行くのが10人いないような世代にいたら、素直に大学に行っていたのではないか。

3.TUVのぞいてチャレンジにいる選手の半分はプレミア行ってるよね

少なくとも、和井田、岩井、塩あたりはこの世代じゃなかったら確実に行ってる。
もしかしたら松永あたりも行ってるかも知れない。

4.技巧派プレイヤー出てきてないよ、きっと。

米山、高橋(和)というのは今それぞれ東レ豊田合成を支える屋台骨と言っても良い活躍を見せているが、やはりこういったプレイヤーは同じ世代に主役といえるようなプレイヤーがいてこそ出てくるタイプの選手だと思う。チームに必要なのに脇役としてじゃないと育たないというのはなんとなく皮肉のように感じられるが。

やっぱり振り返るとこの世代粒ぞろいだわ。たぶんリストから外れていた西片選手ぐらいでもいまの高校世代にいたら春高期待のヒーロー枠に入っていたんじゃないかって気がする。

シリーズと言いながら全然ネタがないので、何かテーマを含んだ反響があったら非常にうれしい。