Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

勝ちを知る選手



僕が初めての選手を見る時、見る前に一番気にするのは、身長、到達点と同時にその選手のキャリアである。
それは別にどこの大学出身だからどうだとか、どこの高校出身だからどうだというわけではない。ポイントはその選手がどれだけ勝ったことのある選手かということだ。単純な勝ち数ではなく、優勝したことのある選手だ。
優勝したことのある、つまりキャリアのある選手はやはりひと味違う。そして、優勝したことのある選手が多いチームは強い。
もちろん逆に、能力があるから優勝の経験があると言うこともできるのだが。

たとえば、今年の東海大学がめちゃくちゃ強いのは、やはり勝ちを知っている選手ばかりという側面があると思っている。
深谷春高インターハイ(2年時)を制している八子。東亜で春高インターハイを制した小澤、星野。星城でインターハイを制している深津(三)、東京学館新潟で私学を制している大矢とセンターライン以外はすべて高校時代に全国優勝の経験がある。

勝ちを知っている選手の何が秀でているかというと、もちろん自信につながるという部分もあるのだが、ここ一番の勝負の試合、局面で「普通」のプレーができることだ。勝ちの経験がない選手はそういった時に「がんばって」しまう。だいたい自分の力以上のものを出そうとするとロクなことにならない。それは優勝することがとんでもなく難しいと思っているか、そんなに難しいことではないと思うか、ほんの微妙な意識の差から来ている。去年の女子のJTがリーグであれだけ強かったのに優勝出来なかったのには、ここいらがあるのだと思う。

ただそんなことを言ったら、小中高大と日本一になっている三上選手あたりはもっとすごい選手になっていてもおかしくないのだが・・・
それを言い出したらね・・・
まぁ、あくまでパラメータに「勝負強い」適正がつく程度のものだと自分でも思う。

もちろんどれだけ勝っている選手だってかならず最初は初優勝なんだし。