Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

2010世界選手権8日目



3次ラウンドも今日で3日目。今日で4強が出そろう。

O組

アメリカ-イタリア 1-3(25-14,23-25,26-28,22-25)

1セット目のアメリカの圧勝でアメリカが行くかと思われたが、接戦を制してイタリアが勝利を収めた。イタリアは勝ったのに得点率はマイナス。今にはじまったことではないが得点率がセット率より前面に来ているのもこの大会で混乱を引き起こした要因の一つ。
スパイク決定率は両チームとも40.8%と伸びずディフェンスの勝負となった。
イタリアは1セット目途中からチェルニックを投入したことが大きい。彼を投入でサーブレシーブが非常に安定した。アメリカもサーブ&ブロックでリズムが出来てくるチームなので、この選択が当たった。
ただ勝負の分かれ目は1-1で迎えた3セット目。24-24のアメリカサイドアウトの場面でプリディーのスパイクがホールディングをとられた。僕の目にも明らかにヒッティングしていた。この判定でアメリカの気持ちが切れてしまったのが非常に大きい。

今日のフランス-イタリアでイタリアが勝てば準決勝進出を決めるが、フランスが勝つようだと3チームが並ぶ。得点率ではだんとつにアメリカが有利だ。

P組

ロシア-セルビア 1-3(26-28,25-16,21-25,25-27)

いやぁ、おもしろかった。今のところはこの試合がベストマッチ。
ロシアはミリュコビッチに対してしっかり対策を組んできたが、それでも25得点を許した。やはりグルビッチが我慢して、辛抱強くクイックやレフトを使ってゆるやかにロシアブロックを分断した。
比べてグランキンはその我慢がなく、頼るところはミハイロフ。しかも最終局面ではトスが低く短くなってしまった。そのセッターの差だったように思う。
3次ラウンド3日目を待たずセルビアの4強入りが確定。
ロシアは当然の報いだなんだとこれからも叩かれるんだろうな−。

Q組

キューバ-スペイン 3-1(25-22,15-25,25-22,25-22)

キューバのミドル、シモンがトップスコアラーとなる22点を獲得。近年国際レベルでミドルがトップスコアラーなんてとんと見ていないなー。しかもブロックが8本!!恐ろしい男だ。
対するスペインもミスをへらし、奮戦したがあと一歩及ばなかった。
今日のブルガリア-キューバの勝者が準決勝へ進む。

R組

ドイツ-チェコ 3-0(25-23,25-18,25-13)
ブラジルがさんざん苦しめられたチェコにドイツが圧勝。
ドイツはチェコのエースであるStokrに仕事をさせなかった。Stkrはスパイクわずか6点、決定率30%。ドイツも尻上がりに調子を上げているようである。
この組も今日のブラジル-ドイツが事実上の準々決勝となる。ブラジルは事前の練習試合ではドイツに負け越している。世界選手権3連覇にむけて正念場となるだろう。