Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

今後Vリーグ帳票に望む4つのこと



Vリーグ開幕まで約50日。
Vリーグ帳票(B帳票)
FIVB帳票(P2)pdf注意
FIVBのVIS帳票(P2)に比べれば、VリーグのJVIS帳票(B帳票)はかなり優秀です。VIS帳票は目玉もわからなければ、6枚もの帳票(P3)を読まなければ全員のデータがわかりません。しかし観戦していない試合の様子を知るためにもっとがんばっていただきたい4つのことがあります。

1.各セットの統計

バレーボールではセットをとることが何より重要です。25−10で負けたセットがあろうがどんな接戦であれ残り3セットをとったチームが勝ちます。
はっきりいえば、データをみるとき重要なのは試合全体のものよりは、セットごとの方です。例えば試合に勝ったとしても総得点で下回るチームはデータが下回って当たり前です。勝ったセットは何が相手を上回っていたか、負けたセットの敗因はなにか、せめてセットごとの得点要因、スパイク決定率、レセプション返球率などがわかれば各セットの勝負の分かれ目をぼんやりと知ることができるでしょう。

2.得点経過情報

得点がどう動いたか、それがわかればそのセットの展開がわかります。おなじ25−23でもサイドアウトの取り合いと、大逆転では大きく違います。日本の帳票はタイムアウトの点数がわかるので、ある程度展開がわかるのですが、よくテレビ中継なんかでみられる得点経過が一本のジグザグな線でわかるやつ、あれさえあればサイドアウト率の計算だってできるのです。Vスコアでは出来ているので技術的には容易でしょうが、スペースの問題はあるので別帳票にはなってしまうでしょうが。

3.サーブ権の有無

以前書いたこともありましたが現行帳票では最初のサーブ権がどちらのチームにあるのかがわかりません。これはまだどの国の帳票でも実現できていません。
これは各セット、最初にサーブを打ったチームに何らかのしるしをすれば良いだけなので容易なはずなのに。

4.サーブレシーブ評価の詳細化

これはJVISの入力システム自体をかえなければならないとおもうので非現実的です。世界選手権の中継をご覧になったかたならわかると思いますがサーブレシーブの評価が、パーフェクトとポジティブの二種類に分かれていました。完璧なサーブレシーブと、それを内包したOKなサーブレシーブということでしょう。
日本では成功と失敗という単純評価を用いています。以前書いた問題点である、地域や個人による評価の差はこの2種類の成功を用いることによってある程度解消されるのではないかと考えています。評価が分かれるのは、おそらく欧州式に言えばポジティブだけどパーフェクトでないサーブレシーブを成功とするか失敗とするかというところだと思います。現状でも全国的に統一された基準はあると思うのですが、セッターが一歩でも動いたらもう失敗と考える判定員の方がいるのも事実でしょう。
また成功、失敗のみ評価では誰が何失点したかわからないという欠点もあります。