Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

未招集イレブン



アジア大会が今年最後の全日本の活動となる。


堺〜韓国で開かれた合宿には、世界選手権メンバーを中心とした12名が選ばれた。
阿部選手→岡本選手の変更がなされたようであるが、おそらくはこのメンバーでそのまま広州に行くのは間違いないだろう。


となると、今年の代表候補、大枠の53人に入りながら、一度もナショナルチームの活動に参加しなかった(と思われる)選手が11人いる。
ナショナルチームの活動とは国際試合、選考合宿である。なので一度でも合宿に参加した選手はここに入っていない。
ここでは、シニアチームの活動に限らず、代表ということでアジアカップに参加したBチームも、ユニバチームも含ませていただいた。ただ、知らない範囲で合宿に参加しているケースなどもあるとは思うので、その点はご承知願いたい。


大竹貴久、北島武、福島政則、鎌田智勝、塚崎祐平、米山達也、出耒田敬、加賀龍哉、枩田優介、中島悠樹、田辺修の11人。


この中にはもちろん田辺選手や枩田選手をはじめ、故障だった選手もいるし、辞退したという選手もいるだろう。ただ初選出の選手だっているわけだし、全員がそうとは考えられない。
この11人という人数が多いか、少ないかというのはここでは問題ではない*1。代表候補に選んでおきながら、代表というチームに一回も招集されない選手が一人でもいてはいけないだろうということだ。


もしかしたら、あらかじめ大枠で多くの人数を全日本候補とすれば、JOCからの予算が多く得られるなどのメリットがあるのかもしれない。あるいは基本的に年初に選んだ候補選手以外は代表で使えないという内規があるのかもしれない。


たしかに代表チームは選抜チームであるが、それ以前に一つのチームとしてファミリーである必要もあると思う。とりあえず入れるだけ入れておくという選択をして、怪我でも辞退でもなく、結局呼ばなかったという選手もいるかもしれない。しかし監督をはじめスタッフには選んだ以上、すべての選手の所属チームでのプレーだけでなく、その人間性や日頃の練習に対する態度なども知る責任があると感じる。そしてそういう面を見ることが不可能で、53人のファミリーが作れないのであれば、やはりそもそもそんなに選ぶべきではなかった。


「船頭多くして船山に登る」という言葉があるが、そもそも「船荷多くして船沈む」のだ。今は良いかもしれない。ただもし本当に「呼ばれなかった」選手がいたとして、今後その彼が化けた時、気持ちよく全日本に来てくれるだろうか?

*1:まぁ、多いとは思うけどね