Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

目の良さ



たくさんのプレーヤーを見てきたつもりではあるが、まだバレーボールが「上手い」ということの本質が見えてこない。
以前、こんなエントリーを書いたことがあったが、実に抽象的な話に終始した。
いったい「上手い」プレーヤーは上手くないプレーヤーに比べて、なにが上手いのか。
テクニックなのか、ではテクニックを規定するのはなにか。ボールを扱う感覚なのか。


ただ最近、上手さを規定するのは目の良さなのではないかと考えつつある。
視力ではなく(まぁ、視力も重要だと思うが)、目測の良さといったところか。
たとえばスパイクだったら、トスの軌道をいち早く認識できる、ブロックが見えて、その相対距離が測れる。それが出来れば、ブロックを抜ける、ブロックアウトが出来る。
サーブレシーブだったら、飛んでくるボールの回転や軌道から、落下点を推測し、移動する。セッターとの相対位置を認識し、ボールを返す。


もちろんブロックやディグでは、反応速度を速めることも重要であるが、ネットのどこを通過するのか、コートのどこに落下するのかがわからなければ、意味をなさない。


もしブロックが2枚ついたら、指先を狙え、ブロックアウトを狙え。ということは指導者は教えられる。
ブロックの間が開いたら、そこに入れ。ということは指導者は教えられる。
ただその局面がどういう状況かすばやく認識できる術は、指導者は教えることが出来ない。


経験はどういうときに、どうすればいいかの判断能力を高めるが、結局、今がどういう局面かを見極められるのが才能なのではないか。