バレーボールトラッキングシステムがおもしろくなってきた
これまでこのブログでは、
sputnik0829.hatenadiary.com
といったエントリや、2014世界選手権で実用化されたトラッキングシステムを使ったこんなエントリ
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を書いたりして、バレーボールとトラッキングシステム回りの動向は何かと注視していたのですが、世界選手権から半年たち、いつの間にかトラッキングシステムがエンドユーザーからすれば、より使い勝手のいいものに進化したので、ご紹介したいと思います。
ただ進化というのは、少し違うかなという感じで、ユーザインターフェイスが整備されてきた、というのが正解でしょうか。というわけで久しぶりにバレーボールトラッキングシステムのサイトにアクセスしてみると、
http://www.volleyballtracking.com/
大幅にインターフェイスが改修されており、なんとそれぞれのラリーを9つのカメラの動画で見ることができてしまうという超絶機能を使うことができてしまいます。
もちろんこのカメラ映像をベースにトラッキングしているので、単純な話なんですけど、バレーボールをいろんな視点から見てみたかった私としては、垂涎ものです(実は世界選手権直後FIVBサイトにはられていたURLとは別なので、もしかしたら直後からこの機能はつかえていたのかも…)。
残念なのはかなりの数の動画をさばいているからか、処理が追い付いていないので動作が遅く、ストレスが溜まってしまうのですが、この辺りは徐々に改善されていく問題でしょう。
関係はないけど、ネット上のカメラやセッターだけ追ったカメラも追加してほしい!
また、「stats」をクリックすると、各ラリーごとのヒートマップも見られるのですが、はっきり言ってこれは意味ないんじゃないですか?セットごとにブロッカーの定位置のヒートマップとか、サーブ着地点のヒートマップは意味ありそうですけど、各ラリーごとに見せられても、「あぁ、そうですか」としかなりません。
そのstatsのタブから試合の簡単なレポートのダウンロードできます。
http://www.volleyballtracking.com/dev/content/data/Poland2014/matches/20140921_Match2_BRA_POL/global_statistics.pdf
なかなか面白いデータがいろいろありますね。ラリーの平均時間とか、各選手の移動距離や各スキルの発現ヒートマップがあったり、その辺の体育学部のバレー部の子の卒論だったら、30分あったら書けてしまいそうです。
ちなみに女子の決勝もURL直打ちなら見ることができました。
http://www.volleyballtracking.com/dev/index.html?competition=WWCH2014