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バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

きょうのセッターその11 シェン・フーリン (沈富麟)



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(中国の9番)

シェン・フーリンは70年台後半から80年台に活躍した中国のセッター。昔からのバレーファンは日本語読みのチン・フリンとしてご存じの方も多いかもしれない。そもそもなんと表記するか迷ったが、中国語読みを優先させていただいた。先日のオリンピック予選では中国代表チームの指揮を暫定的にとっていた。


個人的にこのシェン・フーリンと先日ご紹介したキム・ホチョル、古川靖志とを合わせて、80年台に活躍した三大アジア人テクニカルセッターでくくってしまってよいのではないかと考えている。
タイプも似たところがあるので、逆に言えば、シェン・フーリンも古川靖志も当時イタリアに行っても、十分活躍できただろうと思う。


当時、中国はワンセッターとツーセッターを併用する感じで、シェン・フーリンは打ったり、上げたりなかなか忙しい。上の動画は2セット目、頭だけツーセッターであとはワンセッター。
ちなみに動画の6番の選手は東レでプレーし、監督までした汪嘉偉(ワン・ジャーウェイ、オウ・カイ)。ワン・ジャーウェイは上の動画だと最初しか出ない。


テクニック的には低めのポジションでボールをとるセッティング。肘を前方に伸ばしったところから上げたりもするので、なかなかにトリッキー。
かなり手首柔らかいんだろうなー。手関節の伸展で指が手につくんじゃないかと思う。
肘の力を結構使うときもあって、バックセットはかなりぶん投げ気味になり、雑技団みがある。スタンディングでもかなり片足で上げる局面が多い印象。