きょうのセッターその12 ジェフ・ストーク
(アメリカ黒のセッター 10番 )
彼の代名詞は何といっても、左利きから繰り出されるツーアタック。ここぞとばかりに打ちまくる。イメージではもっと身長あると思っていたけど、調べてみると190cmと今となれば平均サイズ。
ストークが前衛の時は、相手としても常にツーアタックを警戒せざるを得ないので、ブロックは相当苦労したとは思う。
ストークはアメリカ代表として、ロス五輪を優勝したドヴォラックの後を引き継ぎ86年あたりから、チームのスタメンの座を掴んだ。そのあとは、ソウルの金、バルセロナの銅などを獲得。イタリアでもプレーし、パルマでスクデットを獲得している。
アタッカーを引っ張るタイプのセッターと、アタッカーに引っ張ってもらうタイプのセッターっていると思うんのだが、ストークは完全に後者で前任のドヴォラックは前者だったと思う。少なくとも動画で見る限りでは。
でも、それがこのチームにとってうまく回る関係だったように思う。引っ張る、引っ張ってもらうというのが、どちらが良い悪いという話ではない。年齢やスキルの問題はあるけど、どちらかといえば人間性の相性の問題だ。アタッカーとの相性によっては、めちゃくちゃハマる時もあるし、崩壊することもある。やっぱりストークが上げてるときはキライ、ティモンズ、バックらがうまくリードしてたのかなぁというのは感じる。
持論だけど、セッターが引っ張るチームが勝つときって圧倒的に勝つんだけど、あまり長続きしない印象。なんていうかスパイカーがだれてきちゃう的な。セッターが王様になりすぎちゃうところもあるんだけど。
ドヴォラックがそうだったとは思わないけど、アメリカはいいときにストークに引き継いだのかな、と。
ボールとの接点はそこまで高いわけではなく、顔に近い。バックセットも反る角度がなかなかきつい、あたりが特徴だろうか。
決してセットの精度が高いとは言えない。ただ、多少それを差し引いてもツーアタックは魅力だし、ブロックをあまり気にせず、アタッカーの能力を出させることを第一に考えていただろうから、この下のイタリアでの試合も結構フィットしている。
ゾルジがいい仕事してるんだ、これが。
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最近はあまりツー打ちまくるセッター見ていないので、そろそろ見たくなってきたな。