きょうのセッター番外編その3 オレオル・カメホ
El voleibolista cubano Oreol Camejo podría competir por Rusia en Tokio 2020 https://t.co/Hu40WjfTLP | Diario de Cuba pic.twitter.com/Ak2XCwl2yH
— Diario de Cuba (@diariodecuba) February 28, 2019
ブティコの話でカメホが出てきて思い出したので、ついでにやってしまおう。
あの大国ロシアが、わざわざ国籍変えさせてまでサイドで打たせたい選手がもともとセッターでキューバ代表だったって、意味がわからん。
まずはバレー界のカメホ整理をせねばならない。カメホは三兄弟なのだ。
まずレオンやらレアルがまだキューバにいた2000年代後半にミドルブロッカーでシモンの対角をしていたのが、長兄のオスマニー。
今日話す、今ロシアにいて、ロシア国籍をとった元々セッターで今アウトサイドの次男がオレオル。
今インドネシアでプレーしていて、以前韓国や中東でプレーしていたオポジットが三男のオスメル。オスマニーも現在、インドネシアでプレーしている。
全員「オ」から始まるし、ポジションがコロコロ変わるし、世界あちこち行くし、で分かりにくいったらしょうがない。
そもそもキューバ人に対して、元セッターだとかいう肩書はあまり意味がない。ほとんどの選手が若いときにすべてのポジションを経験をするからだ。シモンがセッターしていたかまでは分からないが。
国営のバレーボール学校で全国から集められた逸材が英才教育を受ける。おそらく常にふるいにかけられる環境だ。いわば子供のころからバレーボールに、極端に言えば、生活をかけてきているのだ。そんなのバケモンがゴロゴロ出るに決まっている。
ユアントレーナなんかもあのハイセットを見るに、かなり良いセッターになったはずである。逆に言えば、キューバでセッターになれる選手は大抵のリーグではスパイカーとしても通用するといえるだろう。
キューバはなぜ超人アスリートを生むのか? スポーツ大国の光と影 - ganas 開発メディア
さて、オレオル・カメホだが2005~2008年あたりにキューバでセッターを務めており、2008年の北京五輪をかけた予選大会ではベストセッターも受賞しているのだが、結局北京への出場はかなわず、その後カメホは代表に招集されなくなるのだが、いきなりサイドアタッカーとしてブラジルに現れて、誰だ、これ?となった。
www.youtube.com
そのあと、韓国、中国あたりを経て今は、ロシアのサンクトペテルブルグでプレーしているが、ブティコの時に書いたようにロシアのパスポートを得て、おそらくは代表戦にも出場してくるだろう。レオン、レアルのように国籍を変えて、国際舞台に帰ってくるケースが増えてきているが、ポジションまで変えて、というのはなかなか類を見ないケースとなろう。