Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

きょうのセッターその34 ウィリアム・アルホーナ



www.youtube.com


ウィリアム・アルホーナは今年41歳になるブラジルのセッター。リオ五輪の優勝メンバーでもあり、彼がサダ・クルゼイロに所属していた2015年くらいは世界クラブ選手権を連覇したりと、ブラジルのトップセッターの一人である。「El Mago(魔術師)」の二つ名で有名でもある。
いわゆるyoutube受けの良い、インパクトのあるプレーをするので、ハイライトだけ見ているとトリッキー寄りと思われがちであるが、基本的にはしっかりと堅実に上げるセッターである。
ただ普通のセッターよりアイデアの幅が広いので、突飛に見えてしまうときも多いかもしれない。トリッキーといえばトリッキーなんだけど、ボールを持ってタイミングをずらすとかそういうことはしてなくて、スパイカーが普通と変わらず打てる範疇の中で、ブロックを迷わせていくバランスが絶妙。


www.youtube.com

姿勢の見せ方がうまくて、後傾しながらのフロントセット、前傾からのバックセットがうまいのだが、やはり横からの映像だけではわかりにくいので、リプレイをよく見ないとわからないということも多い。



アンダーハンドからのクイックなんかでも、いつもスパイカーが助走をしっかりしているというのは、もちろんそんな状態からでもセットしてくるという信頼からくるものだが、やはり普段からの接し方が関係しているはずである。もし、ミドルが助走していなくて「なんで入ってないんだ!」なんて練習から怒るようなセッターだったら、試合でも一歩、半歩タイミングが遅れてしまうと思う。
プライベートは知らないのでおそらくではあるが、ウィリアムは普段から徳を積んでいて、みんなから好かれるようなセッターなんだと思う。


彼もラファエルと一緒で、もしブルーノがいなかったらなんて思ってしまうが、ウィリアムやラファがベンチにいるからこそブルーノが自信満々でプレーできてたってのはあるよなぁ。