Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

深センユニバ開幕前夜



中国の南部、香港にほど近い都市、深セン(シンセン)で、明日からユニバーシアードが開幕する。
日本はウクライナ(12日)、ロシア(13日)、イラン(14日)、南アフリカ(16日)、オマーン(17日)で構成されるプールBに入り、上位2チームが準々決勝に進出する。


パンチェンコを監督に迎え、シニア代表を多くそろえるロシア、アジアの宿敵イランがこのプール最大の障壁であるが、前回大会で苦杯をなめているウクライナも侮れない。前回も緒戦でウクライナに敗れているだけに、緒戦の戦いは非常にキーとなるだろう。緒戦を落とせば、ロシア、イランと続く山場でずるずる行き、南アフリカオマーンにも苦戦を強いられかねない。


事前合宿などの情報を基にした日本の予想スタメンは以下。ミドルの前後は若干微妙か。

─┬──────────┬─
  │  小澤  安永  星野  │
  ├──────────┤
   │  伊藤  近    梅野  │高橋
  └──────────┘


この予想スタメンであれば、リベロの高橋以外は全員全日本インカレを制したコートにいたことになる。まさにユニバーシアードというなかなか豪華なメンバーである。
このチームは87年から90年生まれの選手で構成されているが、中核となるのは89年(早生まれは90年)生まれである現大学4年生組である。そういう意味ではこのチームのベースになるのは、2008年のジュニアということになろう。千々木、安永のみが2大会連続の出場となる。
残念ながら、2005年のジュニア組からは一人もメンバーに入らなかった*1
前回ユニバに出場した内藤、古田、高松、八子というその2005年のジュニア組であり、今回も有資格者である4人がメンバーから外れたのは残念である。前回、彼らがチームの中では若手だったことを考えると、八子選手なんかは怪我だろうし、監督が2回変わり結局元に戻った、という状況はあったにせよ、継続的な強化ができなかったとも言える。


他国の話題。ブラジルチームにはパナソニックにいたフェリペ、同じく新外国人のチアゴ・アウベスといった選手もおり、ほぼブラジルBといった陣容だ。つーか、ロシアの選手なども含めて、このへんの選手はちゃんと大学に在学もしくは大会前年に卒業っていう出場資格みたしているんだろうか?フェリペなんて18からイタリアに行ってたと思うのだが・・・。JVAのHPには出場資格として、

2011年1月1日時点で17歳以上、28歳未満の選手であること。
第26回ユニバーシアード競技大会(2011/深〓) バレーボール競技 男子│日本バレーボール協会

と明記されているのだが、もしかして大学うんぬんって関係なくなったのだろうか?さすがにそれはなさそうだが。
また、アメリカチームは元堺ブレイザーズJTサンダーズ監督のゴードン・メイフォースが監督をしている。
トルコはいつもユニバだけは強いし、もちろん開催国である中国もあなどれない。


今回の日本チームはユニバとしては、まだまだ若い。半分以上の選手(8人)が次回ユニバの出場権も備えていることになる。
そして例年に比べると非常に小さいチームともいえる。前述の予想スタメンの平均身長は185.1cm。先日、インターハイを制した創造学園も同じ185cmであった。
その若さも身長もあってか、なんていうかこのチームはなんというかすごい愛着がわいてしまう。一言でいってしまうとかわいい。高松、坂梨がいないのは残念だが、元気あふれる選手が多い。そんなチームがロシアのような巨人チームを倒せたら・・・昨年、見た夢が実現出来るチャンスは今回が最後かもしれない。


ユニバ期間中は期待の選手を投票してもらうアンケートを当ブログ右上で実施中である。願掛けも込めて、ぜひ投票を。

*1:たしかこのジュニアの事前の大会に深津選手は入っていたと思うが