コイツを獲れ!
今週のサッカーダイジェストの特集は、2010Jリーグ移籍マーケット大予想というものだった。Jリーグは、契約が切れた選手には移籍金がかからないという国際的な移籍方式に則ったスタイルに移行する。なかなかおもしろい事になりそうである。中でも各チームの番記者が書く『担当イチ押しコイツを獲れ』という囲みコラムがおもしろかったのでVリーグでもやってみたい。
東レ
現状で14人と少数精鋭。どのポジションでもハイレベルな競争が見られるが不安なのは、デキことボヨビッチの控え。もしアクシデントがあれば、越谷選手、今田選手、鈴木選手といったサイドを据える事になるだろう。東レのスタイルに合っているのは、高速平行を打てる大型選手。サントリーの冨士田選手などがこのタイプにあたろう。マイナーどころではFC鎌田選手などのオポ起用もおもしろそう。
堺
慢性的な人材不足にあえいではいるが、急務と言えるのは、セッターの補強。朝長選手の引退はあまりにダメージが大きい。新人は獲るだろうが、以前、増成選手や魚井選手を獲得したようにベテランセッターも1枚欲しいところ。しかしセッターはどこも人材不足。NECの菅選手、高橋選手などは喉から手が出るほど欲しかったろう。今何をしてるか知らんが、島野選手などもおもしろそうである。
パナソニック
選手層の厚さ故に優勝出来ないと思わせるほど、充実のラインナップ。このチームにたりないのはむしろフォーマットとしての試合数である。ターンオーバーをしなければいけないようなフォーマットになったら間違いなく、ぶっちぎり優勝なのだが。しかしあえて挙げるならば、久保選手の引退によって欠くピンチサーバーの存在。ベンチにいるだけで相手チームにプレッシャーを与えるピンチサーバーは数少ない。そういう意味では同じ関西の吉田譲選手などは適任であるが、そうなるとセッターが多すぎる。
サントリー
越川選手、杉山選手の移籍、金子選手、柴田選手、柴小屋選手の獲得で大きくサイドの陣容が変わった。これに米山選手、松粼選手、荻野選手とディフェンス面では盤石である。現状で不安なのは、津曲選手のバックアップ。佐別當選手がいるが、残念ながらチームにフィットしているところを見たところがない。大学時代にあまり目立たなかったためチャレンジにいるという上手いリベロ、辻選手、石川俊選手、興梠選手、藤森選手などがリストアップ出来よう。
JT
以前から最大の課題が徳元選手の後継者。レセプションで頼れて、スパイクもブロックも平均点以上というプレーヤーは7〜8年に一人というスパンでしか現れないのかもしれない。今、日本でこれに該当するのは、米山兄弟、北島選手あたりだろうか。ただ甲斐選手の獲得から思うに監督の方針としては、ディフェンシブプレイヤーをあまり使いたくないのかも知れない。
豊田合成
今年は多くの選手とサヨナラした。一見大所帯に見えたチームもスリムアップ。このチームに足りないのは、勝ちを知る選手。いつも勝負どころで勝ちきれないのは、そこらあたりが原因に見える。セッターも2人放出し、ここも同時に補強ポイント。そこまで勝っているといえないまでも豊富な経験を持つ宇佐美選手などが適任だろう。
FC東京
移籍で獲得した選手も併せて、サイドには、小粒でピリリと辛い選手を多くそろえるも、ミドルはいかんせん手薄。FCのバレーでは、ブロックよりサイドアウト能力が高く求められるように見受けられる。合成の丸山選手や、外国人選手を獲るならこのポジションでも良いだろう。また大型セッターもバックアップで欲しいところではある。
大分三好
一貫性があると言えないまでも五十嵐選手、浜崎選手の獲得はチーム力を確実にのばすだろう。現状欲しいのは昨年、ほとんどを小川選手がつとめたミドルのポジション。本職ミドルが是非とも欲しいところだ。サイド、ミドルどちらで出るにしても小川選手はベンチにいて欲しい選手。今、出番を求めているミドル、二木選手や河雲選手などをレンタルなどで獲れれば、徳丸選手と併せてセンターラインが活性化するだろう。
以上、各チームの強化部長*1になったつもりで書いた自分勝手な妄想であるが、何を隠そう自分は祭りより祭りの準備が好き、各チームが陣容を整える移籍シーズンがなにより大好きという性格である。完全なチラ裏であるが、勘弁していただきたい。
そいえば、越川選手がイタリアでのキャリアをスタート。
練習試合で、イタリアデビュー。試合には負けたもののチームトップの17得点。立派です。
A2の開幕は9月27日。もう間近です。
*1:そんなものはない
