Stay Foolish

バレーボール(主に男子)をいろんな視点から見ていくブログ

奇妙な2枚替えパンパシ編



以前、対角を変えるのではない2枚替えとしてFC東京がVプレミアリーグで行ったものを紹介した。
奇妙な2枚替え - Stay Foolish
本日、行われた第22回アジア太平洋カップの2日目において、日本チームが似たような交代を行った。現地で見たわけでもないが、@cana_hさんがしっかりメモをとっておられたので、そちらを参考に想像をふんだんに織り込んで紹介する。

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日本チーム安永選手(ミドル)のサーブの場面でサーバーにセッターの橋本選手、セッターの橋本選手に替えて、サイドの牟田選手を投入。サイドアウトを取られた後も二人はコートに残って、右図のようなフォーメーションを組んだと思われる。牟田選手はライトからの攻撃が得意な選手なので、理にはかなっていると言える。リベロもここでは星野選手に入る。

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次のローテでもそのまま。確かに深津選手のサーブよりは牟田選手のサーブの方がいいので、残したのかもしれない。サイドアウトの局面で元に戻してもいい場面だが、ここで戻さないのは、リベロの問題があるからだろう。基本的には標準のS1の隊形とセッターの位置が違うだけ。

そして星野選手が前衛にあがるところで元の二人に戻した模様。

先日紹介した2枚替えとミドルとセッターが交代するところは同じだが、FCはセッターと遠いサイドのミドルのサーブの場面、今回はセッターと近いサイドのミドルが交代するパターン。つまり隣り合った二人が交代したことになる。要するに通常であれば3ローテ得られる2枚替えの恩恵を1ローテしか受けられない。しかもこの交代の意図を考えると、ダブルピンチサーバーといった方がより近いのかもしれない。